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[プレミアリーグWEST]「速さの貯金」に上限額はなし。C大阪U-18は7ゴールを奪い切って清水ユースに大勝!

ゲキサカ / 2022年7月4日 12時8分

 この『速いサッカーで、正確に』ということが、最近のC大阪U-18がより深化させたいポイントだ。島岡監督は冒頭でも触れた『速さの貯金』の真意をこう語る。「余計なタッチ1個するだけで、『ああ、貯金がなくなった』と。次の味方に余裕を持たせるための技術が“速さ”であって、もっと“貯金”がたまってくるとどうなるかというと、相手が引いて守るとかじゃなくて、相手がずっと押し込まれた状況を作れるはずなんですよ。まだまだそこまで行っていないというのは、正確な部分が足りていないということだと思います」。

 今年のチームには“速さ”を象徴する選手がいる。ストライカーの木下だ。常にゴールを奪うための最適な位置を見極め、そこへ最短距離で向かい続ける。指揮官が明かした試みが興味深い。「木下は最前線でその“速さ”を、ボールが出てこないにしてもやっていると。いつの試合だったかの時に、『一番速くゴールを目指すことをできているのはシン(木下)や。そこにボールが出ていく回数が少ないから、もっとシンにボールが出ていくような状況を作らないとダメだ』と。一番速い者に付いていかせようとしたんですよね」。

 この日の5点目のシーンは木下が動き出すのとほぼ同時に、GKの春名がゴールキックを相手ディフェンスラインの裏へ、正確に送り届けている。そこから皿良の得点へ繋がったわけだが、「今まではキックの飛距離が出なかったんですけど、そこもどんどん出るようになってきて、アシストが現実的になってきたので狙ってみました。シンが決めたらアシストだったんですけど(笑)」と笑った守護神でさえも、攻撃での“速さ”を意識しているからこそ、このゴールが生まれている。

「まだまだ時間と場所を使い過ぎるから、その2つがもっと狭くなれば、その“速さ”ももっと速くなると思うんですけど、去年だともっとゆったりした感じで始まったところから、今年は『ああ、これが“速さ”なんだ』ってみんながわかっている分、その“速さ”がちょっと自分の頭の中に描けるようになって、そこを目指し始めていますし、そういう意味では、いろいろな“速さ”は出てきているかなと。でも、まだまだできていないところも多いので、もっと本気でそこに挑まないといけないと思います」(島岡監督)。

『速さの貯金』に上限額はなし。貯めて、貯めて、それを一気に使い切る「ここぞ」というタイミングの先には、きっと彼らも見たことのない“高価”な景色が広がっている。

(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
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