[MOM3935]G大阪ユースFW鈴木大翔(3年)_献身のストライカーがようやく手にしたプレミア初ゴールは、今季リーグ初勝利を手繰り寄せる決勝点!
ゲキサカ / 2022年7月5日 21時55分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.3 高円宮杯プレミアリーグWEST第11節 G大阪ユース 1-0 名古屋U-18 OFA万博フットボールセンター グラウンドB]
もちろんゴールが嬉しくないはずがない。2年越しでようやく手にした、プレミアリーグでの初ゴール。どれだけこの瞬間を待ち侘びてきただろうか。でも、もっと嬉しいのは、この仲間たちと一緒に勝利を喜び合えたことだ。だって、こんな最高なヤツらとサッカーができることが、何よりも自分にとって大切なのだから。
「ここまで長かったですし、今日はチームが勝てたことが一番大きかったですね。サッカーでこうやって今の仲間と出会えたことは奇跡だと思うので、1日1日を大切に、1つでもみんなで一緒に勝ちを獲れたらいいなと思います」。
ガンバ大阪ユース(大阪)の11番を背負う、心優しきストライカー。FW鈴木大翔(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)のプレミア初得点が、チームに大きな大きな今シーズンのリーグ初白星をもたらした。
チームも、自身も、苦しんでいた。「中学の時は普通に勝てていて、こんなに勝てない時期はなかったですし、僕も結果を残せていないことで、いろいろ考えることもあって、ストレスもありました」。リーグ戦は開幕から6試合を終えた時点で、2分け4敗と未勝利。鈴木もなかなかゴールを挙げることができず、悔しい想いを突き付けられてきた。
とりわけフォワード陣の軸として期待されていたFW南野遥海(3年)がトップチームの活動へ継続的に参加することで、プレミアも欠場することが多くなる中、掛かる重圧も自ずと大きくなっていった鈴木は、「やっぱりあまりプレッシャーは逃がせなくて(笑)、試合の前の日も全然寝られないこともありました」と正直に明かしている。
ただ、逆にこれはさらなる成長のチャンスだと捉えている自分もいたという。「正直な話、ちょっと遥海に頼ってしまっている自分もいたんです。でも、『アイツがいないからこそ変われるチャンスだ』と思って、そこは強い想いを持って練習に取り組んでいました」。意識は変わりつつあった。あとは、明確な結果を出すのみ。
開幕4連敗を喫したものの、以降の2試合はいずれもドロー。少しずつ光明が見えつつある状況で迎えた名古屋グランパスU-18(愛知)戦。鈴木は少しいつもとは違う狙いを持って、試合に臨んでいた。「自分の持ち味は背後への動き出しなんですけど、今日はちょっと違ったプレーを考えていて、『相手の嫌がることをする』ということを意識してやったんです」。
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