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注目校・東山は奈良育英と引き分け、3戦未勝利。「自分ら変われるぞと思って」2週間取り組み、インハイへ

ゲキサカ / 2022年7月10日 9時8分

 奈良育英の梶村卓監督は結果が出ない中、「やるべきことをやれば(開幕3連勝のように)戦えるけれど、やれないとこうなるよと言っていたので。そこを(ここへ来て)気持ちの部分でやっと作り出したかな、徐々にできてきたので戦える部分もあったのかなと思います」と説明する。その奈良育英が「間違いなく(今年)日本を代表するチームだと思っていた」(梶村監督)という東山相手に気持ちの部分含めて戦うこと、前に出ることを徹底して食い下がった。

 立ち上がり、東山は10分間で6本、7本とロングスロー。ゴール前で競り勝つなどあわやのシーンを続ける。また、左DF仲里も高い位置で攻撃に絡んで数的優位を作り、カットインから菊山や北村がシュートを持ち込んだ。阪田も縦へのスピードを示すなど2点、3点挙げてもおかしくないような展開だった。だが、奈良育英は相手セットプレーでGK瀧川が思い切って前に出てパンチし、触れなくてもDF陣が連動してゴールをカバー。クロスバーに救われたほか、瀧川もファインセーブを見せるなどギリギリのところでゴールを守り続ける。

 逆に最前線の井登が粘ってCKを獲得するなどセットプレーを獲得。徐々に中盤で相手の攻撃を引っ掛ける回数やセカンドボールの回収を増やした奈良育英は、水津の好パスなどから磯貝や濱上がハイサイドへ抜け出し、ラストパスやシュートへ持ち込んだ。東山は34分、阪田が抜群のスピードでDFライン背後へ抜け出し、GKと1対1に。だが、右足シュートは左ポストをたたき、先制することができない。

 迎えた36分、奈良育英が先制点を奪う。奥村が自陣からのFKをPAへ蹴り込むと、井登が相手の甘い対応の隙を突いてヘッド。東山GK佐藤が反応したものの、こぼれ球を水流が左足で押し込んだ。我慢強い戦いからもぎ取った1点を喜び合う奈良育英に対し、東山は直後に北村とMF清水楓之介(3年)をスイッチ。だが、攻め切れないまま前半を終えてしまう。

 前半終盤はやや緩んだ部分のあった奈良育英だが、気を引き締め直して後半へ。「今日に至っては特に雰囲気のところは、ここまでやり切れていいないからやろうと言っていました」(梶村監督)という奈良育英は、ベンチ含めて良く声が出ていた。前向きな雰囲気で戦う中、シュートブロックなどゴール前での好守を継続。ポジショニング良い奥村が中心となって弾き返し、左SB西尾が前半の負傷でやや動きの重い注目MF阪田を封じ続けていた。

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