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10年ぶりA代表の宮市亮「19歳で野心を持ち過ぎて…」赤裸々に明かした“過去の自分”

ゲキサカ / 2022年7月18日 12時58分

 そうして辿り着いた約10年ぶりのA代表。「怪我に関しては自分一人では来られなかった。マリノスに帰ってきてからメディカルスタッフの方に尽力していただいて、怪我なくシーズンを送れていることに感謝したい。出場機会も掴めてリズムができてきて、怪我をしにくくなっていると思う」。A代表の取材対応では、真っ先にメディカルスタッフへの感謝を口にした。

 そんな宮市にとって、A代表での“空白期間”となった10年間は「本当の意味で感謝できるようになった」時間だったという。

「18歳でアーセナルに行って、アーセナルでトップに上り詰めたいという思いがあった。アーセナルの選手は代表のエース格で、代表に入っても焦りもあったりして幸せに思えていなかった。理想を持っていることで焦りもあった10代だった。いまはそういうマインドが変わってきて、感謝できるようになってきた」

 そう赤裸々に明かした宮市は「10代でプロデビューして起用してもらって、代表にも入って、大きな理想を描いていた10代だったけど、いろんな経験を経てあまり先を見なくなった。歩けなくなって、歩ける喜びを感じたし、次のトレーニング、次の試合を見るようになった。前は5年後にこうなっていたい、10年後こうなっていたいがあったけど、より現実的になった。一日一日を大事にしていきたいというのに変わった」と心境の変化を振り返った。

 また、いまではそうした変化について「自分自身、19歳で野心を持ち過ぎて満足できなかった。野心を持ちすぎるとうまくいかないタイプ」と客観的に見られるようになった。さらにメンタルコントロールに取り組んできた結果、「目の前の一つ一つのトレーニングにしっかり取り組むところをやっていければ、自ずといろんな結果がついてくると信じてやっている」と以前とは異なるモチベーションを持てるまでになったようだ。

 そしてA代表に返り咲いたことで、現実的なビジョンも大きく開けてきた。代表復帰に際しては現在欧州でプレーする選手からも「お世話になっている先輩方がたくさんいて、個々に名前を出すとキリがないけど、皆さんからポジティブな言葉をいただいたし、ここからだぞという話をしていただいた」といい、中でも10代の頃から親交のあるDF吉田麻也(シャルケ)からは「選ばれたことに満足せず、ここからもっともっと自分を出して上を目指せ」とのメッセージを受け取った。その言葉を受けて、宮市からは「本当のA代表に絡んでいけるように頑張っていきたい」という力強い言葉も飛び出した。

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