ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.2
ゲキサカ / 2022年7月22日 7時0分
MF福井太智(サガン鳥栖U-18 3年)
昨年からトップチームでも活躍を見せてきた彼を今さら紹介しても……という気もしないではなかったが、やはり大会最高の10番にして優勝候補のキャプテンは注目選手として名前を挙げるにふさわしいだろう。ボールの置き方や動かし方といったセンスに加え、強度の部分でも違いを作る。「教えられないモノを持つ」(田中智宗監督)選手だ。
MF皿良立輝(セレッソ大阪U-18 2年)
今季、満開の桜を咲かせつつある期待株。高円宮杯プレミアリーグWESTで得点王を争うレフティは全国でもキーマンだろう。憧れのメッシと同じく、左足から繰り出す多彩なシュートに加え、今季は密かに練習してきた“右足”でもゴールを記録。対峙するDFからすると、何とも抑えづらい選手に仕上がってきた。
MF越道草太(サンフレッチェ広島ユース 3年)
負傷で苦しんだ時期も長かったが、上り調子で全国舞台に臨むことになりそうだ。グイグイ運んで、ガンガン仕掛けるドリブルが最大の武器で、左右両足を器用に使い分けながらゴールも狙えれば、アシストもできる。駒野友一以来の伝統がある広島のワイドプレーヤーとして今大会も期待度は高い。
MF下田栄祐(鹿島アントラーズユース 3年)
背負う番号は『40』、出身は岩手県、そして鹿島のMFとなれば、思い出すのはあのレジェンド、小笠原満男氏しかいないだろう。球際で見せる旺盛な闘争心とボールを奪い切るセンス、そこから見せるパスさばきとボールの運び方も、やはり往年の名手を彷彿とさせるものがある。今大会でも違いを作れるか注目。
MF永野修都(FC東京U-18 1年)
沈着冷静にパスを引き出してボールをさばき、前へと繋ぐ青赤軍団の新世代を担うアンカータイプのボランチが、今季1年生ながら存在感を見せている。「バランスを考えている」と語るように攻守の“守”の部分も意識する黒子のマインドで、スーパーヒーロー系FW熊田直紀(3年)ら周囲の良さも際立たせる。
FW後藤啓介(ジュビロ磐田U-18 2年)
プレミアリーグではMF登録なことからも分かるように純正のストライカーではないが、ゴールへのマインドは完全に点取り屋。「結果を出す」ことにこだわりを持ち、大きな体をダイナミックに使いながらゴールへ迫る。今季は日本代表の名FWだった前田遼一監督の薫陶も受けつつ、もう一段のスケールアップを狙う。
FW内野航太郎(横浜F・マリノスユース 3年)
元よりゴール前でのプレーには定評のあったストライカーだが、プレッシングサッカーを志向する大熊裕司監督の指導を受ける中で、かつて苦手だった守備でも強度を出しつつ、ショートカウンターからも点を取れる現代的なFWへ脱皮した。プレミアリーグでは得点王レースをリードするが、カップ戦でも結果を残せるか。
FW近野伸大(柏レイソルU-18 2年)
「全部あの18番にやられた!」と青森山田高の関係者を嘆かせたのはプレミアリーグEAST第11節のこと。大きな体で高空を制し、背負ってポストをさばきつつ、相棒のスーパーエース・FW山本桜大(3年)の個性をも引き出す。U-18昇格後は苦しい時期も過ごしたが、今大会でブレイクする予感は十二分に漂わせている。
執筆者紹介:川端暁彦
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長。2004年の『エル・ゴラッソ』創刊以前から育成年代を中心とした取材活動を行ってきた。現在はフリーランスの編集者兼ライターとして活動し、各種媒体に寄稿。著書『Jの新人』(東邦出版)。「#蹴球メガネーズ」●【特設】第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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