指揮官と選手の織り成す「化学反応」の効果。念願の全国を楽しんだ九国大付が選手権4強の関東一に劇的勝利!
ゲキサカ / 2022年7月24日 23時1分
「前半ももうちょっと自分たちが繋げたんじゃないかという部分はあったんですけど、後半はそれで繋ぎに入った時に自滅してしまいましたね」とは江藤監督。少し手数を掛け始めたことで、関東一のプレスが機能。MF小松奏哉(2年)とMF日野塁(2年)のドイスボランチがセカンド奪取に、ボール配球にと躍動し始めたことで、徐々に攻撃の可能性が膨らんでいく。
15分にはその関東一に千載一遇の決定機。小松が丁寧に右サイドへ振り分けたボールを、上がってきたMF松野竜成(2年)のピンポイントクロスに、エースストライカーのFW本間凜(3年)がドンピシャヘッドで合わせるも、軌道はわずかにゴール右へ。「アレを決められていれば、また試合は変わっていましたね」とは米山。九国大付は肝を冷やす。
22分。指揮官は勝負の采配を下す。「結局ボールを持つだけになって、裏に出ていないから怖くないというところ」を改善するため、FW山本悠太(3年)をピッチへ解き放つと、30分には相手のパスミスを拾った山本がフィニッシュ。ここはボールが枠を越えてしまい、思わず本人もチームメイトも頭を抱えたが、直後にこのジョーカーが大仕事をやってのける。
終了間際の33分。後半は再三ロングスローを投げていた濱中が、ここも右サイドから嫌らしい位置への投球を落とし、競り合った米山が粘って、こぼれを拾ったDF井上陽斗(3年)は瞬時のアイデアでループシュートを選択。このボールはクロスバーを叩いたものの、誰よりも早く9番が落下地点に到達する。
「最初は正直『入るかな』と思ったんですけど、やっぱり詰めることは練習から意識していたので、そこがちゃんとできたと思います」という山本が揺らしたゴールネット。「もう『やっと決めてくれたか』と。あの時間帯で、勝負を決定付けるような点でしたし、得意な形のロングスローからだったので、良かったと思います」(米山)「自分の采配なのかはわからないですけど、プラン通りではあったので良いゴールでした」(江藤監督)。
5分間のアディショナルタイムも消し去ると、タイムアップのホイッスルが耳に届く。「なかなか先制点が獲れずに苦しい時間もあったんですけど、行けそうな雰囲気はありましたし、自分たちはPK戦も得意なので、気持ちの余裕も少しありました。良いゲームだったかなと思います」と米山も手応えを口にした九国大付が、ウノゼロで関東一を撃破。2回戦進出を力強く手にしてみせた。
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