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この“大大金星”もあくまで日本一への通過点。帝京が会心の逆転勝利で前回王者・青森山田を撃破!

ゲキサカ / 2022年7月25日 20時46分

 25分は青森山田。川原の左クロスから、こぼれをDF西脇虎太郎(3年)がエリア内から狙うも、ここは帝京の左SB島貫琢土(3年)が決死のブロック。35分も青森山田。芝田の左FKから、キャプテンのDF多久島良紀(3年)が叩き付けたヘディングは枠を襲うも、今度は伊藤がライン上でクリア。「前半は出来過ぎだったくらい良かったと思います」と黒田剛監督も口にした青森山田が攻勢を強めたまま、1-0で最初の35分間は終了した。

 後半も最初のチャンスは青森山田。4分に西脇の左クロスに反応したMF小栁一斗(3年)のへディングから、最後は芝田が詰めたシュートは帝京のGK川瀬隼慎(2年)が間一髪でセーブ。9分にも右から芝田が蹴ったFKに、小湊が合わせたヘディングはゴールを陥れるも、副審がオフサイドを指示してノーゴールに。ただ、常に追加点の雰囲気はピッチに漂い続けていた。

 苦しい帝京は14分、MF山下凜(3年)を投入して、右サイドの推進力向上に着手すると、成果はその直後にいきなり。15分。その右サイドから中に切れ込んだ山下は、反転して空いた外側へ短くパス。上がってきたDF並木雄飛(3年)のピンポイントクロスへ、「最初にファーへ立っていて、相手に見えないようにしていて、並木が蹴る瞬間にグッと入っていくことを意識しました」という松本がニアに突っ込みながら頭に当てたボールは、左スミのゴールネットへ弾み込む。1-1。スコアは振り出しに引き戻される。

 10番は“リベンジ”の機会を虎視眈々と窺っていた。「1失点目も自分のトラップミスから失点していて、本当に自分は『やってしまった……』という感覚だったんですけど、チームのみんなが『大丈夫だ。取り返してこい』と」。失点に繋がるトラップミス。逃した決定機。もう自分がやるしかない。

 24分。左サイドのスローインを島貫が投げ入れ、MF押川優希(3年)は丁寧にリターン。島貫が右足で蹴り込んだクロスに、GKがパンチングしたボールは伊藤の足元へと転がってくる。「もう『ここしかない』と思って」右スミを狙ったシュートがゴールネットを貫くと、絶叫しながら仲間の元へと全速力で走り出した10番は、あっという間にチームメイトの歓喜の輪に飲み込まれる。2-1。スコアは、引っ繰り返った。

 追い込まれた青森山田は、なりふりなど構っていられない。スピードとロングスローのMF奈良岡健心(3年)、強さのFW武田陸来(3年)、高さのDF小泉佳絃(2年)、チームを鼓舞し続けられるDF三橋春希(3年)と相次いでカードを切り、ロングフィードとセットプレーから帝京ゴール前にボールを送り続ける。

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