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前澤2ゴールの大宮U18が決勝Tへ逆転進出!京都U-18は熊谷3戦連発弾も1点及ばず涙

ゲキサカ / 2022年7月27日 20時21分

 負けるとグループステージ敗退の可能性がある京都U-18は、終盤にかけてさらに攻撃の勢いを強める。そして後半34分、MF松本隼和(3年)のコーナーキックをファーサイドで喜多がヘディングで折り返し、こぼれ球を熊谷が押し込み3戦連続ゴールで1点差に詰め寄る。

 しかし京都U-18の反撃もここまで。2-1で大宮U18が逃げ切ってDグループ2位となり、ノックアウトステージ進出決定。敗れた京都U-18は山口が首位通過を決めたために、グループステージ敗退が決まった。

 大宮U18の森田浩史監督は「試合前は自分たちのできることを出し切ってスコアで相手を1つ上回れば勝てるよ、後悔のないゲームにできるように自分たちの力を発揮して欲しいと言いました。前半しっかり入ってくれて、点を取れてさらにパワーを上乗せできました」と冷静に良い入りができて、前半で2点リードを奪えたことを勝因に挙げた。

 後半はピンチもあったが、「プレミアリーグでも2点リードを追いつかれた試合がありました。1点取られた瞬間相手の勢いが増してきますので、ハーフタイムでは失点しないことと、3点目を取りに行くことを言いました。最後失点しましたが、それまでよく我慢したことで逃げ切れました」と守備陣の集中も称える。

 何度も相手の攻撃をはね返した市原も「攻撃陣が早い時間帯に点を取ってくれたので、後ろがゼロで抑えれば負けません。隙を見せて1失点しましたが、その後も全員で声を出して崩れることなくできたので良かったと思います」と振り返る。

 28日のラウンド16は伊勢崎市華蔵寺公園陸上競技場にて、プレミアリーグEASTでも対戦している柏レイソルU-18と戦う。森田監督は「暑くて連戦ですし、レイソルにボール回しを自由にやらせてしまうと体力が疲弊してきます。お互い手の内は知っていますが、できることをやるだけです」。市原も「確実にボールをつなぐのがうまいですし、相手も自分たちのことを分かっていて難しいですが、戦い方を変えずに全員で一体感を持って試合に臨めば絶対勝てると思います」と闘志を燃やした。

 一方、あと1点取って引き分けていればノックアウトステージ進出だった京都U-18の石田英之監督は、「早い時間帯の失点でゲームを難しくしてしまいました。1失点で持ちこたえながら流れを取り戻すということができないうちに2失点目を喫したのが痛かったです」とミスから与えてしまった2失点目を悔やむ。後半は攻撃で主導権を握れていたが、「最後に決めきるところ、もう少し圧をかけるところで、人数と質にもう一歩こだわらないと崩しきれません」と更なる改善を誓う。

 キャプテンのMF平賀大空(3年)も「大会通して入りを意識していたのですが、プリンスリーグ関西でもやられていて、立て続けに2失点したのが反省です」と唇を噛む。「ここで得た経験は大きいので、ここで落ちずに立て直して、プレミアリーグ昇格という目標に向けてチーム一丸となって頑張りたい」と目線を上げた。

(取材・文 小林健志)●【特設】第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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