アクシデント乗り越えた!昌平が大津との注目カードを制し、18年以来の準決勝進出!

　昌平は後半開始から佐藤に代えてMF大谷湊斗(1年)を投入。長をボランチに下げる。だが、後半風上に立った大津が攻勢の時間を続ける。8分に右CKからニアの山下基が放ったヘッドは昌平DFがゴールライン上でクリア。大津は10分にも左サイドでマークを外したクロスがゴール前に通るが、シュートを打ち切ることができない。

　大津は13分、中馬をMF岩崎大翔(3年)へスイッチ。直後には田原のFKから小林が再び決定的なヘッドを放ったが、枠上へ外れた。昌平は直後に平とU-17代表FW小田晄平(2年)へ入れ替える。

　大津は高さの優位性も活かしてゴールを目指すが、昌平はGK上林が対抗。また、石川が正確なカバーリングを繰り返し、佐怒賀も踏ん張る。また上原が空中戦を含めた攻防で強さを発揮し、武村も出足の速い守備を継続。セカンドボールの攻防でも健闘し、攻め返して見せる。

　大津は22分に山下基をFW山下景司(1年)へ交代。33分には五嶋をCB齋藤翔(3年)と入れ替える。迎えた35+2分、大津はCKのこぼれを拾った浅野がマークを外して右足一閃。だが、シュートはクロスバーを叩いた。35+2分にもCKのこぼれを田辺が左足で狙うがわずかにゴール右。主将の分も戦い抜いた昌平が1-0で勝ち、準決勝へ駒を進めた。

(取材・文　吉田太郎)●【特設】高校総体2022