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16年ぶりの全国4強にも満足感はなし。4ゴールを奪って岡山学芸館を撃破した帝京が真剣に目指す「あと2勝」

ゲキサカ / 2022年7月28日 19時17分

 9分にも右サイドをFW齊藤慈斗(3年)が鋭くえぐり、折り返した絶好機はFW伊藤聡太(3年)が枠の上へふかしてしまったが、14分には伊藤がお返しとばかりに左サイドから送ったクロスから、少し下がりながらダイレクトで叩いた齊藤のシュートが左スミのゴールネットへ吸い込まれる。「トラップするか打つか迷ったんですけど、相手が少し来ているなと思ったので、ワンタッチで上手く流し込めたかなと思います」と振り返ったストライカーは、得点ランクトップに並ぶ今大会4点目。帝京のリードは2点に開く。

「やはり最初の失点が痛かったですね」と指揮官も言及した岡山学芸館だったが、クーリングブレイク直前の16分に1点を返す。右サイドで手にしたCKをMF岡本温叶(3年)が蹴り込むと、ルーズボールを収めたMF田邉望(2年)の左足シュートは、DFをかすめながら右スミのゴールネットへ到達する。

 期待の2年生アタッカーの一撃で1点差に迫った岡山学芸館は、3回戦の中京大中京高戦よりも比較的早めに前線のFW今井拓人(3年)へボールを蹴り入れ、「あそこをシンプルに狙っていきながら、前向きの状態で攻撃を仕掛けたい」(高原監督)意図を遂行。十分な圧力を掛け続けながらも、前半は帝京が1点のアドバンテージを握ったままでハーフタイムに入る。

 後半最初の決定的なチャンスは岡山学芸館。3分。MF福井槙(3年)が左ロングスローを投げ入れ、最後は今井が至近距離からシュートを放つも、ここは帝京の2年生守護神・GK川瀬隼慎(2年)がファインキャッチ。絶好の同点機を逸してしまう。

 8分の追加点は、再びこのコンビで。左サイドで帝京が奪ったCK。「セットプレーは知輝といつもどうやってポイントを合わせられるかの会話はしています」という田中の完璧なキックを、ニアで大田が合わせたヘディングが今度はきっちりゴールネットを揺らす。「田中も本当に良いボールを蹴ってくれましたね」と笑顔の大田は、これでドッピエッタ。3-1。再び帝京のリードは2点に。

 27分のダメ押し点は、前半の借りを返したい10番が。DF島貫琢土(3年)を起点に、左サイドから途中出場のMF山崎湘太(2年)が中央へ折り返したクロスを、トラップから少し溜めて蹴った伊藤のシュートが、左スミのゴールネットへ転がり込む。「1本目のシュートを見事に外して(笑)、またもやチームに迷惑を掛けてしまったんですけど、あのシュート自体は相手をちょっとズラして、良いテンポでキーパーの逆を付けたかなと思います」。4-1。勢いが止まらない。

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