2年連続ベスト8から見えたその先の景色。岡山学芸館が突入するフェーズは現実的な全国4強への再挑戦
ゲキサカ / 2022年7月30日 21時52分
[7.28 インターハイ準々決勝 帝京高 4-2 岡山学芸館高 鳴門・大塚スポーツパーク球技場]
続けて体感したからこそ、わかったことがある。ここまでは来た。では、ここから先にどうやって辿り着くか。きっとその試行錯誤こそが、最も困難で、最も楽しいのではないだろうか。
「このベスト8まで来てみると、その先のベスト4の壁というのが凄く高いなというのは感じましたね。『こういう相手に真っ向勝負できないと、ベスト4以上には行けないんだな』ということは、今日の試合をやってみて、さらに痛感しました」(高原良明監督)。
2年連続で全国8強を経験したからこそ、その先への景色がおぼろげながら見えてきたことは間違いない。岡山学芸館高(岡山)はもう、そういうフェーズに突入したのだ。
立ち上がりの出足は、明らかに上回っていた。高校サッカー界の名門、帝京高(東京1)と対峙したクォーターファイナル。岡山学芸館はキックオフから攻勢に打って出たが、7分と14分に連続失点を喫してしまう。
「スタートの流れは良かったんですけど、やはり最初の失点が痛かったですね。どこまで0-0の状態で粘れるかなというところで、2点先制されてしまって。帝京の選手は技術も高いですし、余裕を与えると自由にされるところがあったので、そこは痛かったかなというところです」と高原監督。16分にはCKからMF田邉望(2年)が1点を返したものの、1-2で最初の35分間を終えることになる。
追い付くチャンスはあった。後半4分。左サイドからMF福井槙(3年)がロングスローで投げ入れたボールは、ストライカーの足元へこぼれてくる。「前で(井上)斗嵩と(田口)大慎が競ってくれて、自分のところに来るというのは練習していたんですけど、焦ってしまって、ゴール前の冷静さを欠いてしまいました」と振り返ったFW今井拓人(3年)が至近距離から蹴り込んだシュートは相手GKの懐に収まると、そこからさらに2点を献上。一気に突き放された。
それでも、最後まで諦めるわけにはいかない。執念の1点は後半アディショナルタイムの35+6分。相手CKからカウンターを発動させると、MF田口裕真(2年)が繋いだボールを、右サイドからMF木村匡吾(3年)が丁寧なクロス。「あそこにボールが入ってくるのはわかっていたので、上手く相手と駆け引きしながら、良いところに入り込むだけでした」と口にした田邉が、この日2点目をヘディングでマークする。
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