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2年連続ベスト8から見えたその先の景色。岡山学芸館が突入するフェーズは現実的な全国4強への再挑戦

ゲキサカ / 2022年7月30日 21時52分

「『最後まで絶対に諦めるな』『最後まで戦い切るぞ』というところで、最後に1点獲れたというところは、今年のチームの頑張りが出た成果かなと思います」とは高原監督。意地は見せたが、みんなで掲げてきた全国4強は次回以降へお預けとなった。

 涙をこらえながら取材エリアに現れた今井は「学芸館の9番を付けさせてもらっているのに、決め切れなかったのが悔しくて……」と言いながら、感じた“差”をこう口にする。「自分たちは全員でやるチームですけど、向こうは“決めるべき人”がいたんだなって。学芸館にはまだ絶対に決める人がいないので、選手権までには自分が“決めるべき人”に、エースになって、また一から練習して、選手権も頑張っていきたいです」。

「メッチャ悔しいです……」と呟くように言葉を発した田邉は、自ら奪った2ゴール以上に、このレベルの試合を経験したことで感じたモノがあったようだ。「個の部分でも、チームとしてのハードワークだったり、これから変われる部分も今日の試合でいっぱい見つかったので、そこを修正して、もっと上に行きたいです。必ず来年はこの先輩たちを超えられるように、絶対にこの舞台にまた戻ってきて、先輩たちが掲げた目標を自分たちの代で達成できるように頑張りたいですし、このチームなら選手権でも全国ベスト4以上に行けると思うので、冬に向けて力を付けて、全国の舞台に戻って来たいです」。

 試合後。2回戦と3回戦ではゴールを奪い、この日もアシストを記録した木村が泣いていた。優しい表情で「悔し涙を流すぐらいの想いでやっていたということは、必ず次の成長の糧になると思いますし、彼は去年からも出ているチームの中心選手の1人なので、またこの悔しい想いを選手権にぶつけてくれるのではないかと思います」と今後の期待を口にした高原監督は、改めてこの夏の経験をこう総括する。

「今年も去年と同じ場所に立てましたけど、ここより上には行けなかったという部分で、去年も経験している子たちに関しては、まだまだ足りない部分が多くあるということは、チームとしても感じました。ただ、手の届かない場所ではないなとも思ったので、また彼らを鍛えていきたいです」。

 悔しさは、必ず未来への糧になる。ここから始まるのは、手の届かない場所ではなくなった、現実的な全国4強への再挑戦。岡山学芸館はもう、そういうフェーズに突入したのだ。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

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