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宮市亮の感涙メッセージに心打たれた横浜FM喜田拓也「必ず最後にシャーレを渡すと彼に誓いたい」

ゲキサカ / 2022年7月31日 5時30分

「正直、こんなサプライズをしてくれるとは思っていなかったので本当に嬉しいです。何よりみんなが素晴らしいプレーをしていたのでそれに尽きると思います」。マイクを通じて口にしたのは、サプライズ演出への感謝とチームのパフォーマンスに向けたねぎらいのメッセージ。そしてさらに、負傷後の選手としては少々意外な言葉を続けた。

「サポーターの方も素晴らしい声援ありがとうございます。まだまだ長い道のりがありますけど、またみんなで頑張っていきましょう」。メッセージの中で宮市が“長い道のり”と述べたのは、目の前のチームが戦っているシーズンの行方。おそらくさらに長い戦いになるであろう自身のリハビリ生活ではなく、優勝争いを演じるチームのことを案じていたのだ。

 横浜FMのチームキャプテンであるMF喜田拓也に宮市のメッセージについて問うと、感激した様子で次のような言葉が返ってきた。

「ああいう選手とやれることが喜びでしかなくて、自分がああいう状況になってああいうことを言えるというのは普通ではないと思う。そういう仲間がいることをみんな幸せに思わないといけないし、勝っていくチーム、本当の意味で強いチームというのはああいう人がいるチームだと思う。彼の思いは絶対に無駄にしないし、今日だけの感情にするんじゃなくて、これからも彼の思いを持って進んでいきたい」

 喜田自身もこの日までの間、右股関節内転筋肉離れによって約2か月間にもわたる戦線離脱を経験していた。キャプテンとして自らがピッチに立てないことには、おそらくもどかしい思いもあったであろう。しかし、そんな喜田にとってさえも、これまで負傷に苦しんできた宮市の再離脱には悲嘆を隠せなかった。

「僕らも泣きたくなるくらい、本当に悔しくて、悲しくて。ここ数日は感情を揺さぶられる時間を過ごしてきて……」。そこで提案したのがウォーミングアップで17番のユニフォームを着用するサプライズ演出だった。喜田自身は「僕の手柄にするつもりは一切ない」「僕とは言いたくないし、非常に難しいところ」と発案者であることを頑なに否定したが、宮市への思いに話が及ぶと、陣頭指揮を取っていたことが容易に想像できるほど感情のこもった言葉が次々に溢れ出した。

「亮くんにしかわからない気持ちがあるのも容易に想像できたし、僕らが軽々しく何か言葉をかけるのも……。大切に思うが故にそういうことを思ってしまう状況ではあったけど、それでもやっぱり声をかけたくなった。大事な仲間だから何かをしたくて、動きたくて、ああいうユニフォームもそうだし、少しでも彼のこれからの活力になるような言動、行動ができればなと思う」

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