執念の守備と攻撃でもハードワーク。帝京を支えたメンバー外の選手への思い
ゲキサカ / 2022年8月23日 22時54分
そして、伊藤の絶妙なスルーパスでGKと1対1となった大田が左足シュート。相手GKに止められた大田は「ああいう1点が勝負決めると思うと本当に悔しくて。ああいうところをもっと磨いていきたいです」と悔しがったが、帝京は交代出場で身体を張った齊藤らを含めて攻撃面でもハードワークする姿勢が印象的だった。
それでも、後半アディショナルタイムに失点して0-1で敗戦。大田はそのシーンについて、「最後の最後で守備の弱さが出たなと。ただただ悔しいです」と唇を噛み、「前線の選手の動き出しとかに自分たちが上手く対応できていなくて、そこでの守備での強さとかコーチングができていなくて、そのままシュートを打たれてしまった」と分析した。
チームはプレミアリーグ昇格、選手権優勝へ向けて再スタートを切る。大田は、「今大会出た悪かったところをもう一回チームで修正したいです。(決勝で敗れるという)一番悔しい思いをしていますし、この気持ちをただやるのではなくて、悪かったところはどこなのか、これからどうしていくのかを明確にして、本当に冬の選手権では1位を取りたいと思っています」。仲間のことを思って戦った帝京は、6試合を通して特に守備面での際の強さなどで成長。この力をベースに、依然課題の守備、また自信を持つ攻撃でもよりレベルアップして冬は全員で優勝を喜ぶ。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2022
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