「やり切る自信をつける」。青森山田が日体大柏をPK戦で振り切り、和倉ユース3連覇に王手
ゲキサカ / 2022年8月10日 6時15分
[8.9 和倉ユース準決勝 青森山田高 2-2(PK3-2)日体大柏高 城山陸]
ユース年代最大級のサッカーフェスティバル、石川県ユースサッカーフェスティバルが今夏も石川県を舞台に開催されている。そのトップカテゴリーに当たる和倉ユースサッカー大会は9日午後、準決勝を行い、第1試合では青森山田高(青森)と日体大柏高(千葉)が対戦。2-2で突入したPK戦の末、青森山田が3-2で勝利した。
和倉ユース2連覇中の青森山田はこの日、午前の神戸U-18(兵庫)戦をエースFW小湊絆(3年)の2ゴールによって2-0で勝ち、準決勝進出。一方の日体大柏は浦和ユース(埼玉)の出場辞退によって準々決勝は不戦勝で、よりフレッシュな状態で王者に挑戦した。
だが、先制点を青森山田が奪う。前半10分、インターハイ登録外からこの大会で出場機会を増やしているレフティー、MF高良幸之介(3年)が右サイドから左足FK。日体大柏守備陣がクリアしきれず、ファーへ流れたボールを左SB西脇虎太郎(3年)が左足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。
だが、日体大柏はすぐに追いつく。13分、MF古谷柊介(3年)が左サイドから縦へ仕掛けてラストパス。ファーでフリーのMF平野伶(3年)がコントロールし、冷静に左足でゴールへ流し込んだ。
青森山田はこの日、立ち上がりからMF奈良岡健心(3年)が右サイドで抜群のスプリント力を発揮。また、小湊がスペースでボールを収めて、チーム全体を引き上げる。守備面でも出足が速く、日体大柏に思うような攻撃を許さない。
日体大柏も攻守の切り替えが速く、幾度かその網を掻い潜って前進する。27分にはJ1クラブ注目の大型FWオウイエ・ウイリアム(3年)が右サイドから仕掛けてラストパス。これがファーの古谷へ通るが、シュートは青森山田GK代田昂大(3年)がストップする。
青森山田は後半4分、右サイドの混戦を奈良岡が抜け出す。副審のフラッグが上がり、日体大柏DF陣が一瞬足を止めてしまう。だが、プレーは続行。動き続けたMF小野理竜(3年)へ折り返しが通り、右足シュートでスコアは2-1となった。
日体大柏は失点直後にCK、クロスから攻め返したほか、後半は落ち着いてボールを繋ぐシーンも増えた。だが、攻守に迫力のある動きを続ける青森山田は、リズムの良いパス交換や速攻から小湊がポスト直撃のシュートを放つ。またCB三橋春希(3年)中心にシュートを打たせない守り。それでも、日体大柏は23分、相手のバックパスをインターセプトしたオウイエがGKをかわし、そのまま左足シュートを流し込んだ。
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