C大阪の“伝統”継ぐ加藤陸次樹、後半45分にあげた反撃の狼煙「20番に恥じないプレーをできた」
ゲキサカ / 2022年8月11日 6時54分
[8.10 ルヴァン杯準々決勝第2戦 川崎F 2-2 C大阪 等々力]
まさしく反撃の狼煙となるゴールになった。セレッソ大阪は0-2で迎えた後半45分、FW加藤陸次樹の得点で勢いをつける。そして、後半アディショナルタイムにはFW山田寛人が2点目を挙げ、アウェーゴール差で準決勝進出が決定。加藤は「気持ちで、全員が走り切れた結果だと思います」と試合を振り返った。
前半を0-1で折り返したC大阪はハーフタイムに加藤を投入。しかし、後半8分にも失点を喫し、0-2というビハインドを背負った。第1戦を1-1のドローで終えているため、追いつければアウェーゴール差でベスト4進出が決まる。だが1得点も遠く、焦りだけが増していく。
「正直、2得点という差をつけられた中で焦りがあり、プレーの余裕がなかった。シュートも無理やりな感じで狙い過ぎていた」
直接狙うことが難しければ、チームの武器でゴールを狙う。今季の得点パターンでもあり、試合前にも入念に練習していたクロス攻撃。加藤は試合中のDF山中亮輔のクロスを確認しており、「一試合を通して山中選手のクロスがニアでクリアされる回数が多かった」と分析していた。
その場所に自らを置けば、ゴールにつなげられる。時間は残りわずかの後半45分、山中が再びクロス。鋭い弾道はニアサイドに飛ぶと、事前に予測していた加藤が飛び込むように頭を投げ出す。「相手の前に入って、うまく合わせられた」。倒れ込みながら、ゴールのニアサイドに流し込み、1-2とようやく点差を縮めてみせた。
流れは一気にC大阪へ。そして後半アディショナルタイム6分過ぎ、再びクロスから決定機。右サイドのMF中原輝のクロスをDF西尾隆矢が折り返し、山田がヘディングシュート。2-2で試合を終え、2試合合計3-3。後半45分の加藤のゴールから6分間で形勢逆転。アウェーゴール差で2年連続の準決勝進出が決まった。
「足を攣っている選手もいましたし、きつい中だったんですけど、あと1点取れれば次に進めるっていう共通認識があった。気持ちで、全員が走り切れた結果だと思います」
中央大を2020年に卒業後、ツエーゲン金沢でプロデビュー。初年度はJ2リーグで13得点を挙げ、21シーズンからC大阪に加入した。J1初挑戦のシーズンは29番を着け、リーグ戦で7得点をマーク。そして今シーズンからは20番を背負う。エースナンバー“8”と並び、伝統の背番号。西澤明訓氏、そしてこの試合で指揮を執った高橋大輔コーチを始め、杉本健勇や玉田圭司、昨シーズンで引退した大久保嘉人氏などが着用してきたものだ。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
山本理仁が3点目!大津&久保に続く背番7の初戦ゴール「次の7番がプレッシャーかかる」
スポニチアネックス / 2024年7月25日 6時0分
-
C大阪はドルトムントに惜敗 両チームのレジェンド、MF香川真司は後半17分から出場
スポニチアネックス / 2024年7月24日 23時9分
-
ヤマルの来季背番号が決定…ユーロでも背負った縁起のいい番号は過去にメッシも着用
超ワールドサッカー / 2024年7月17日 23時59分
-
選手権準V世代“東山の10番”が毎熊抜けた右SBに挑戦中…C大阪20歳MF阪田澪哉「点を決められるSBが目標」
ゲキサカ / 2024年7月8日 18時10分
-
J1元韓国代表GKが貫く日本愛 驚異のPKストップ率…窮地を救う守護神の“気迫”【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月6日 11時30分
ランキング
-
1兄弟揃って大谷翔平の“餌食”…偶然にしては出来すぎ? 31号で判明した珍事実
Full-Count / 2024年7月26日 15時46分
-
2【パリ五輪中継クルーの“円安受難”】松岡修造も格安ホテル 突貫工事のプレスセンターは「冷房の効きが悪い」、本番では蒸し風呂状態か
NEWSポストセブン / 2024年7月26日 11時15分
-
3【パリ五輪】体操女子日本代表が試合会場で初練習 代表辞退の宮田笙子からメッセージ「応援しているから」
スポーツ報知 / 2024年7月26日 1時7分
-
4LAの昼空を割く“高弾道” 米実況も騒然…大谷翔平の“驚愕弾”は「いつ落ちるんだ」
Full-Count / 2024年7月26日 8時7分
-
5大谷翔平、球宴ヘルメットが衝撃の2461万円で落札 タグですら156万円…異次元の人気ぶり
Full-Count / 2024年7月26日 10時7分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください