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「感謝と恩返し」の夏。決勝で気持ちと実力表現の東山が初芝橋本下し、青森ユースフェス初代王者に

ゲキサカ / 2022年8月19日 19時2分

東山高がU18青森ユースサッカーフェスティバルの初代王者に

[8.15 U-18青森ユースフェスティバル決勝 初芝橋本高 1-3 東山高 カクスタ]

 第1回U18青森ユースサッカーフェスティバル決勝が15日にカクヒログループアスレチックスタジアムで開催され、東山高(京都)が初代王者に輝いた。東山は決勝で初芝橋本高(和歌山)と激突。3-1で勝った。なお、東山のMF清水楓之介(3年)が大会MVPに選出されている。

「きょうはしっかりとタイトル、『1』獲ることを意識させました」。福重良一監督が説明したように、東山は同じプリンスリーグ関西2部に所属する初芝橋本と駆け引きなしの勝負。前期のリーグ戦では追いつかれて引き分けた相手に、今回はしっかりと勝ち切った。

 今季は、夏冬全国8強の昨年度から主力の半数を残す注目世代。だが、リーグ戦は現在2位で日本一を目指したインターハイはベスト16敗退、再起を期した和倉ユース大会も4位だった。それだけに今大会、この1年間で敗れていた日大藤沢高(神奈川)、矢板中央高(栃木)、青森山田高(青森)にリベンジし、6戦全勝で優勝したことの意味は非常に大きい。

 CB新谷陸斗主将(3年)は、「これで東山の名をもう一回日本にというと、デカい(話)ですけれども、(自分たちの力を)知らしめられたというのがあるので。まずはこれからなので、第一歩ですね」と喜びを噛み締め、また気持ちを新たにしていた。

 東山の先発はGK佐藤瑞起(3年)、右SB石井亜錬(3年)、CB新谷、CB志津正剛(2年)、左SB藤本崇太(3年)、中盤中央が真田蓮司(3年)と松橋啓太(3年)、右SH大谷彩斗(3年)、左SH清水楓之介(3年)、2トップは豊嶋蓮央(3年)と北村圭司朗(3年)がコンビを組んだ。

 一方、初芝橋本は準々決勝で21年クラブユース選手権準優勝の札幌U-18(北海道)、準決勝で22年和倉ユース大会優勝の日大藤沢高(神奈川)を破る快進撃。決勝の先発はGK永野貴碩主将(3年)、右SB尾崎篤生(3年)、CB石丸晴大(2年)、CB松永健生(3年)、左SB西本真梧(3年)、ダブルボランチが吉村渉矢(3年)と直真輝(3年)、右SH朝野夏輝(2年)、左SH吉田脩作(3年)、前線に東野啓太(3年)と眞下寛司(3年)が入った。
 
 東山の福重監督は試合前、このような時期に大会を開催してくれたこと、参加させてもらったこと、そして家族のサポートに対する「感謝と恩返し」について選手たちへ言葉がけしたという。選手たちはその思いを強く持って、立ち上がりから鋭い攻守。相手を上回るような切り替えの速さと長短のパスワーク、セットプレーでゴールへ迫る。そして22分、左中間を抜け出した北村が後方からDFに倒されてPK獲得。これをキッカーの真田が左上へ蹴り込み、先制した。

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