1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

オフサイドの「意図的なプレー」新基準…Jリーグは9月から適用開始へ

ゲキサカ / 2022年8月23日 22時44分

オフサイドの「意図的なプレー」新基準…Jリーグは9月から適用開始へ

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会は23日、報道陣向けのレフェリーブリーフィングをオンラインで行い、今年7月末に国際サッカー評議会(IFAB)から示されたオフサイドの新ガイドラインについて説明した。

 新ガイドラインで示されたのは、競技規則の「オフサイドポジションにいる競技者は、相手競技者が意図的にプレーしたボールを受けたとき、意図的なハンドの反則を行った場合も含め、利益を得ているとはみなされない」という文言における、「意図的にプレーした」という部分の定義変更。守備側にとって不利な基準となっていたものが、やや揺り戻されたような形だ。

 サッカー競技では2013年夏以降、オフサイドポジションにいる攻撃側の選手であっても、守備側が「意図的にプレーした」後にボールを受ければオフサイドにあたらないというルールが敷かれてきた。この規則によりオフサイドポジションでの駆け引きがさらに高度化したが、ディフェンダーにとってはきわめて守りにくい事象がたびたび起きてきた。

 中でも大きな物議を醸したのが2021年10月10日に行われたUEFAネーションズリーグ決勝のスペイン対フランス戦。後半35分に決まったFWキリアン・ムバッペのゴールが決勝点となったが、DFテオ・エルナンデスがスルーパスを出した時点でムバッペはオフサイドポジションにいたにもかかわらず、ぎりぎりでクリアを試みたDFエリック・ガルシアのボールタッチが「意図的なプレー」と判断され、オフサイドにあたらなかったのだ。

 この事例は世界中で大きな議論を呼び、サッカーのルールを定めるIFABも国際サッカー連盟(FIFA)との協議をスタート。「意図的なプレー」と「ディフレクション」(ボールが競技者に当たって方向が変わる=意図的なプレーではない)の違いを明確にしようと試みた。それが今回のガイドライン変更の中身である。

 意図的なプレーとは、ボールを競技者のコントロール下にある中で「パスする」「保持する」「クリアする」行為を念頭に置いたもの。今回のガイドラインでは以下のような基準が設定されている。(なお、パスやクリアのコントロールがうまくいかなかったり、ミスをしたとしても「意図的にプレーした」という事実が変わることはない)

①ボールが長く移動したので、競技者はボールをはっきりと見えた。
②ボールが速く動いていなかった。
③ボールが動いた方向が予想外ではなかった。
④競技者が体の動きを整える時間があった。つまり反射的に体を伸ばしたり、ジャンプせざるをえなかったということでもなく、または、かろうじてボールに触れたりコントロールできたということではなかった。
⑤グランド上を動いているボールは、空中にあるボールに比べてプレーすることが容易である。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください