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びわこ大が塚目2発で逆転成功、初の大臣杯4強入り! 望月監督「こういう勝利が次に生きる」医福大は快進撃続かず

ゲキサカ / 2022年8月26日 7時21分

 だが、びわこ大も食いついていく。前半33分に自陣の左サイドでボールを奪うと、泉がそのままドリブルで運ぶ。アウトサイドのパスで中盤に入れ、石橋が前線に鋭い縦パス。塚目はボールを収めると、相手の隙を突いて右足ミドルを放つ。狙いすましたシュートはゴール右ポストに当たりながら、ゴールに吸い込まれた。

 前半を1-1で折り返すと、びわこ大が後半開始早々に逆転に成功。中盤で細かくパスをつなぎ、PA手前で塚目がボールを収める。ゴールに背を向けた状態から反転しつつ、すかさず右足を振り抜く。またしても正確な軌道を描いたシュートはゴール右隅に突き刺さり、2-1と試合をひっくり返した。

 一転して追いかける展開となった医福大は後半12分、左サイドのタッチラインから神田がロングスローを飛ばす。相手選手の頭に当たり、ファーサイドに飛んだボールを田中がトラップからバイシクルシュート。しかし、ゴールポストを強打し、ゴールとはならない。

 白熱した試合展開の中、後半17分にびわこ大にアクシデント。2得点を挙げた塚目が相手選手と交錯しながら、頭から地面に落下してしまう。試合は一時中断。担架で運ばれ、そのままFW清水一雅(3年=仙台ユース)が投入された。

 同点にするべく攻勢を強める医福大だが、再度ゴールネットを揺らすことはできない。試合はそのまま終了。びわこ大が2-1で勝利し、5回目の大臣杯で初のベスト4進出を決めた。

 難しい試合展開を制したびわこ大。主将の佐々木は「うれしい気持ちが大きいですけど、僕らは初めから日本一を言い続けてきた」と喜びを表しつつ、さらなる高みに目を向ける。「満足することなく、次の試合に向けていい準備をしていきたい」。28日の準決勝では国士舘大(関東1)と対戦する。

 びわこ大の望月聡監督は「本当にテクニックがあっていいチームだった」と相手を認めながら、「よく最後まで粘り強く守ったなと思います」と自軍の選手たちを称える。「今回は圧されながらも本当に苦しんで勝った。こういうのが次に生きてくる。きれいに勝てれば越したことはないけど、苦しみながら勝ち切って、みんなが目指す優勝に近づいたかなと思います」。価値ある勝利を噛みしめた。

 一方、逆転を許した医福大の佐熊裕和監督は「後半立ち上がりの緩さ、アバウトなところで失点したことは悔やむところ」と後半開始早々の失点を振り返る。6回目の大臣杯では蓄えてきた実力を見せつけ、8強入りを果たした。指揮官は「個人もチームもよくなってきているところだったので、勝たせてあげたかった」と悔しさをにじませる。

 その一方で、選手たちの成長には目を細める。「北信越だとアバウトになっても失点することはなかったので、今回しっかり自分のものさしを全国に持ち込んでもっとやるというところを彼らに話した。今までも負けて悔しいっていう思いはあっただろうけど、このくらいだろうという目付きだった。今回は泣いている子もいて、自分たちの力と全国の立ち位置がわかってきて、手が届かないところではないとわかってくれたと思う。今度はインカレ。そこで出場して結果を残すのが当面の目標です」。冬の全国でのリベンジを誓った。

(取材・文 石川祐介)●第46回総理大臣杯特集

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