『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:右の翼(清水エスパルスユース/静岡ユース・渡邊啓佳)
ゲキサカ / 2022年8月28日 9時36分
加えて、オフ・ザ・ピッチでの学びも小さくない収穫だという。「もちろんピッチ内も大事なんですけど、ピッチ外のコミュニケーションが少し自分に足りないところだと思うので、この活動を通してそういうところも見直したいなと。今回のチームには高橋みたいなキャラクターもいて、そういう選手はコミュニケーションが素晴らしいので、それを見習ってそういう力も高めていきたいと思います」。新たな仲間と、サッカーだけにとどまらない充実した時間を過ごしている様子も窺える。
今シーズンはリーグ屈指の右サイドバックとして、プレミアリーグでも確かな存在感を発揮している渡邊だが、このポジションを始めたのはちょうど1年ぐらい前のこと。最初は手探りでトライした新境地も、今では天職だと捉えるぐらいにその面白さを実感している。
「サイドバックに転向して、自分はそこから“開花”したというか(笑)、凄くやりやすいポジションだなと思っています。メチャメチャしっくり来ていますね。以前やっていたサイドハーフだと身体が後ろ向きになってしまうことも多いですけど、サイドバックだと後ろからランニングできて、常に前向きの状態で走れますし、自分は前に出る推進力が特徴なので、そういうことを考えてもサイドバックの方が合っていると思います」。
印象深いのは昨シーズンのプレミアリーグ終盤戦。優勝争いを繰り広げていた青森山田高のアウェイに乗り込んだ大一番で、後半の苦しい時間帯に全速力で後方からスプリントした渡邊は、ピンポイントクロスをエースの千葉寛汰(FC今治)に届けて貴重な追加点をアシスト。“新米サイドバック”とは思えないプレーが、オレンジの歓喜を引き寄せる。思えばその潜在能力は、当時から十分に磨けば光る要素を秘めていたのだ。
自身がイメージする理想の右サイドバック像は、攻撃と守備でそれぞれ異なる。「攻撃の部分ではジョルディ・アルバ選手で、裏抜けという部分で良いフリーランニングをするので、そこが参考になりますし、守備の部分では酒井宏樹選手(浦和レッズ)ですね。海外でやっていたこともあって、相手に寄せるところの迫力も凄いので、そういうところは参考にしています」。スペインと日本の実力者のハイブリッドを目指し、さらなる成長の可能性を追求し続けている。
来月から再開されるプレミアリーグも、いよいよ勝負の後半戦へ。現在の清水ユースはリーグ8位とやや苦しい状況が続いており、残留に向けて1試合も負けられない戦いが待ち受けている。
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