[関東Rookie League]Aリーグ初制覇も「まだ足りない」。西武台はU-16日本一、その先の目標達成へ積み重ねる
ゲキサカ / 2022年9月3日 22時59分
[9.3 関東Rookie LeagueAリーグ第11節 西武台高 2-0 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]
目指す頂きは、まだまだ先にある。関東・静岡の高校1年生が90分ゲームのリーグ戦で優勝を争う「2022 関東Rookie League」は3日、最終節を行った。すでにAリーグ初優勝とU-16全国大会であるMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16(12月)初出場を決めている西武台高(埼玉)は、桐光学園高(神奈川)と対戦。2-0で勝った。
今夏のインターハイ優勝校・前橋育英高(群馬)や同準優勝の帝京高(東京)など名だたる強豪校との戦いを10勝1敗という成績で駆け抜けた。西武台は初優勝を決めて迎えた最終節も、自分たちらしく目の前の一戦に集中。声を掛け合いながら全員で戦い抜き、白星で有終の美を飾った。
入りは決して良くなく、MF吉田晃大、MF伊藤壮喬という強力な両翼を持つ桐光学園のクロスへの対応が遅れる部分もあった。だが、西武台は「自分が止めた時じゃなくて、味方が良いプレーをした時にいっぱい声を掛けるようにしようと」心掛けているという187cmGK松田聖也やゲーム主将のMF宇野大稀ら各選手が、声を掛け合いながら改善。押し返し、パワフルな左SB久保涼輔と右SB高橋宥輝の両SBも前への姿勢を強めた後半に2得点を奪った。
20分、高橋のシュートのこぼれ球をRookie League終盤戦で台頭してきたMF佐川陽太が決めて先制。その後も前線で推進力ある動きを見せるFW遠藤秀悟やMF泉谷俊、久保の突破でゴール前のシーンを作り出し、FW緑川梗雅らがシュートを狙う。
桐光学園もCB大嶋洋介らが弾き返すなど我慢強い守りから同点を目指す。だが、西武台はシュートセーブを強みとする松田と187cmCB田中恒太、CB中村理一や宇野、MF石井汰一ら中盤含めて献身的な守りを続ける。
この日、西武台は1年生チームで活躍し、現在はAチームでスタメンを争うFW竹内奏海らが不在。それでも、松田が「(リーグ戦を通して)試合中にミスった時に、次行ける、大丈夫と一人のミスをみんなでカバーして落ち込まずにやって来れた」と説明するチームは、最終節でも良い雰囲気を保ち、まとまりのある戦いを見せる。そして、1-0のまま迎えた後半43分、西武台は宇野の配球で遠藤が右中間へ抜け出す。そして、空いた逆サイドへラストパス。ここへ走り込んだ佐川が右足ループシュートをゴールへ沈め、試合を決定づけた。
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