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[関東Rookie League]重圧の中、1年生が特別な90分間。入れ替え戦は日大藤沢が日体大柏と引き分け、Aリーグ残留!

ゲキサカ / 2022年9月5日 11時45分

Aリーグ残留を決め、歓喜に沸く日大藤沢高イレブン

[9.4 関東Rookie League A・Bリーグ入れ替え戦 日大藤沢高 1-1 日体大柏高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の高校1年生が90分ゲームのリーグ戦で優勝を争う「2022 関東Rookie League」は4日、Aリーグ・Bリーグの入れ替え戦を行った。Aリーグ9位の日大藤沢高(神奈川)とBリーグ2位の日体大柏高(千葉)が対戦し、1-1で引き分け。大会規定により、上位リーグの日大藤沢がAリーグ残留を果たした。

 1年生チームにとって、なかなか経験できないような、特別な90分間だった。日大藤沢は前日のリーグ最終節・静岡学園高(静岡)戦で0-3から1点差へ追い上げたものの、終了間際のPKを止められて敗戦。入れ替え戦に回ることになった。

 GK小久保亮大は「受け入れて今日勝つために話し合ったり、早く寝たり、自分の身体のことをケアしたりとか、今日の試合に向けて昨日は頑張っていました」。前半は互いに決定機を作り合う展開に。中でも、日体大柏は相手を上回るような強度、また崩しの力を見せる。

 下位リーグの日体大柏が昇格条件は90分間での勝利のみ。対する日大藤沢は先制してより優位に立つことを目指し、チャンスも作った。だが、187cmGK早川ウワブライトを中心とした日体大柏の守りは堅く、リードを奪うことができない。一方、日体大柏の前にも日大藤沢のGK小久保やDF陣が立ちはだかる。重圧もあったか、互いにラストの精度を欠き、0-0のまま試合は進んだ。

 迎えた後半23分、日体大柏が絶好の先制機を迎える。右サイドで3人、4人と絡んでの崩し。最後はMF高橋大翔のスルーパスでPAへ抜け出したFW斉藤海智がGKにファウルで止められ、PKを獲得する。このPKを斉藤が右足で決めて1-0。昇格へ前進した日体大柏は控え選手も斉藤の下へ駆け寄り、喜びを爆発させた。

 畳み掛ける日体大柏。40分には、カットインしたFW吉村友佑が左足を振り抜く。ボールはコースを突いたが、日大藤沢GK小久保の指先に弾かれたボールは右ポストをヒット。「信じられないくらいの、自分もやったことのないくらいのプレーで驚いています。自分の仕事はゴール守ることなので、それだけなので、一生懸命に頑張っていました」という守護神のビッグセーブだった。

 ピンチもあったが、日大藤沢はここでDF陣が踏ん張った。「日藤にも伝統がある。降格してしまうと日藤の名前に傷をつけてしまう」(小久保)。そのプライド、新たに入学してくる後輩への責任感、諦めない姿勢、そしてかつてないほどに研ぎ澄まされた集中力が同点ゴールを生み出した。

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