[プレミアリーグEAST]「自分たちは強くない」。無敗の首位・川崎F U-18に土を付けたのは、この夏で足元を見つめ直した流通経済大柏!
ゲキサカ / 2022年9月5日 19時27分
44分にも江原の右クロスから、浅岡のシュートはここもデューフがファインセーブ。「前半は後ろがしっかり抑えてくれていたので、0-0で終えたのは良かったですけど、本当にキツかったですね」とは大川。アウェイチームが押し気味に進めた前半は、スコアレスでハーフタイムへ折り返す。
ところが、先にスコアを動かしたのは耐える流経大柏。後半4分。素早い切り替えから大川を起点に、右サイドを駆け上がった平川が丁寧に中央へ折り返すと、後半開始からピッチに送り込まれた佐藤がニアへ潜りながら当てたシュートが、ゴールネットを確実に揺らす。交代策もズバリ。流経大柏が1点のリードを手にした。
ビハインドを追い掛ける川崎F U-18も、アクセルを踏み込み直す。8分にはMF大関友翔(3年)の左CKから、12分にはDF元木湊大(2年)のパスから、いずれもMF尾川丈(2年)が打ったシュートはどちらも枠外へ。18分には大関が右FKを絶妙のポイントに蹴り込み、松長根が完璧なヘディングで合わせるも、「最後まで自分の反応を信じて止まっていたら正面に来たので、慌てないで弾くことができました」と振り返るデューフがビッグセーブで立ちはだかる。
31分。元木、由井と回ったボールを、大関がシュートまで持ち込むも、流経大柏のCB川辺暁(3年)が果敢なブロックで防ぎ、大きな咆哮。終盤の40分にはピッチ右寄り、ゴールまで約20mの位置で獲得したFKを大関が低い軌道で直接狙うと、ここもデューフが丁寧にキャッチ。「ペナルティエリア付近で相手に持たれることは多いですけど、最近はコーチングでも正面に立てと言うのをやっていて、そうしたら自然と身体に当たったりするので、粘り強さは出てきていると思っています」とデューフが話したように、守備陣の高い集中力が掛け続けるゴールへの強固な鍵。
そして、5分間のアディショナルタイムが経過すると、試合終了を告げる主審のホイッスルがピッチに響く。「率直に凄く嬉しいですし、1点獲った時から『フロンターレに初黒星付けられるぞ!』と心の中で思いながらやっていました」(萩原)「相手は10何試合戦ってきて負けなしだったので、初めて土を付けられたのは本当に嬉しくて、ディフェンス陣がよくやってくれたなというのが一番です」(デューフ)「流経はこの勝ち方が合っていますよね。耐えて、耐えてという」(大川)。粘り強い戦いを完遂した流経大柏がウノゼロ勝利で、川崎F U-18に今季リーグ初黒星を突き付ける結果となった。
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