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U-19日本代表に唯一の飛び級招集!!「この何カ月かで一気に成長できた」大分17歳MF保田堅心が語った“キャリアの転機”

ゲキサカ / 2022年9月9日 20時26分

 そんな保田は2年時もトップチーム帯同時は「全然感触もつかめず、何もできずにという感じだった」というが、8月の天皇杯4回戦・群馬戦でデビュー。最上級生となった今季はルヴァン杯でのベンチ入りを続け、「少しずつ慣れも出てきて、やれるなと思った。3年に上がってからのこの何か月かで一気に成長できた」と徐々に自信を重ねていった。

 そうして迎えた4月23日、ルヴァン杯の鹿島戦で終了間際にJリーグデビューを果たすと、5月18日の同C大阪戦では初先発。J1クラブ相手に3-3の接戦を演じたチームの攻守の中心として、後半アディショナルタイムまでプレーした。

 その後、J2リーグ戦や天皇杯でも出番を掴み、先発したリーグ戦では5勝1分1敗の好成績をマーク。「ルヴァン杯では消化試合だったけどチャンスをもらえて、J1相手にやれたのがアピールになったと思う。いまは自分よりうまいボランチは大分にもいる中で、監督が求めている守備の部分、走力が自分には出せているのかなと思う」。そんなパフォーマンスが協会スタッフの目に留まり、8月にU-19日本代表候補として初の世代別代表に上り詰めた。

 チームを離れる前には大分の下平隆宏監督から「チームとしては痛いが、成長して戻ってこい」と伝えられてたという保田。そんな17歳について8月の候補合宿、今回のU20アジア杯予選で連続招集を決めた冨樫剛一監督は「チームの中心の場所でリズムを作ったり、ゲームをコントロールするところで、彼の正確な技術と判断であったり、トップチームでレギュラーを取って出場している時間、日々戦っている基準がこのU-19代表に必要だなと考えた」と高評価を口にする。

 一方、現状のチームの仕上がりを「ミルフィーユの4層くらい」とユニークに表現をしていた指揮官だが、招集歴の浅さゆえに「まだまだミルフィーユの一層も彼は持っていない。生地を焼いている、かき混ぜている段階」と指摘。「よりミーティングであったり、普段のコミュニケーションから『自分はこういうことができるからこうしてほしい、お前はどうしたいの?』というところで、もっと自分をアピールしてほしい」とさらなる期待も語っていた。

 厳しい言葉のように思えるが、そうした現状認識は保田自身も同じだった。「自分の良さをまだ全部わかってもらえてないと思うし、自分も仲間のことを分かりきっていないので、出すタイミングにズレはある」。ボランチというポジションの特性上、周囲との連係連動は不可欠。「やること自体はミーティングで頭を整理してやれている。あとは細かいところ」と手応えものぞかせつつ、順応への取り組みを続けているようだ。

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