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J2で味わった挫折、J1帰還で掴んだチャンス…福岡DF三國ケネディエブスが“CBで”J1初出場「やっとスタート地点」

ゲキサカ / 2022年9月11日 8時0分

MF水沼宏太とマッチアップするDF三國ケネディエブス(写真右)

[9.10 J1第29節 横浜FM 1-0 福岡 日産ス]

 アビスパ福岡DF三國ケネディエブスが横浜F・マリノスとのアウェーゲームで約1年半ぶりのJ1リーグ戦出場を果たした。昨季途中から栃木に期限付き移籍していたが、今季はJ2リーグ戦3試合の出場にとどまり、8月から再び福岡に帰還。挫折を乗り越えた22歳は「やっとスタート地点」と闘志を燃やした。

 三國はプロ3年目の昨年5月、J1昇格直後の福岡から栃木への期限付き移籍を決断。夏ごろまでの12試合はCBのポジションで先発し、初めてコンスタントな出場機会を得ていた。ところがシーズン後半戦はレギュラー落ち。パワープレーと守備固め要因での終盤起用が続くと、引き続き栃木に所属した今季は2試合の先発にとどまり、J2の舞台で苦境を味わっていた。

 それでも三國は腐るつもりはなかったという。「目標としている場所が高いので、J2で試合に出られていなかったのは悔しいというか、情けない気持ちでいっぱいだったけど、日々のトレーニングでは絶対に誰よりも努力してやってきた自信がある」。そうして迎えた8月、残留争いで苦しむ福岡へのレンタルバックが決定。J1の舞台に再び帰ってきた。

 J2で出場機会の得られなかった選手がJ1で出番を掴むことは容易ではない。だが、三國は野心を燃やしていた。「栃木ではなかなか試合に絡めず、この年齢で試合に出られていないのは危機感を持っていた。アビスパに帰れるとなった時、カテゴリが上がるけどチャンスだなと感じていた。もし1試合でもチャンスをもらえれば、モノにして這い上がろうと思って帰ってきた」。そのチャンスがこの日、首位とのアウェーゲームという難しい一戦で巡ってきた。

 J1での出場は昨年3月17日の鹿島戦、同21日の鳥栖戦に続き、1年半ぶり3試合目。ただ、当時はセンターフォワードでの起用だったため、センターバックでの出場はこれが初めてだった。そうした中、三國は持ち味の対人戦で積極な姿勢を見せ、引いてボールを受ける相手にも高い位置までアプローチ。ハイレベルな相手攻撃陣を相手に奪い切れる場面こそ多くはなかったものの、危険なエリアへの侵入を許すシーンはほとんどなかった。

「J1首位の相手で個人的にもそういう相手とやれて良かった。流動的にやってくる中で、今まで以上に頭を使って、声を掛け合ってプレーしないとすぐに失点してしまうような相手。スムーズに声を掛け合って、潰しに行くところは潰しに行って、何度かファウルを取られる場面もあったけど果敢に挑戦できたと思う」

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