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J2で味わった挫折、J1帰還で掴んだチャンス…福岡DF三國ケネディエブスが“CBで”J1初出場「やっとスタート地点」

ゲキサカ / 2022年9月11日 8時0分

 そう手応えを感じていただけに、前半14分の失点シーンには悔しさが残った。渡辺皓太、水沼宏太、西村拓真、アンデルソン・ロペスとつながったパスは一寸のズレもないハイクオリティーなものだったが、「そこをいかにDFが止められるか」と三國。「少ないチャンスで得点してくるのがトップレベルのチーム。FWが点を取る仕事で、DFはゴールを守る仕事でもあるので、突き詰めてやっていかないと、今後も失点してしまう。そういうところを防げるような選手になっていかないといけない」と力強く語った。

 ようやく帰ってこられたJ1リーグの舞台。三國は「個人的にCBでJ1に出るのは初めてだった。去年はFWで出ていたのでやっとスタート地点」とセンターバックで勝負していく構えだ。「フィジカルは通用したけど、相手の質の高さ、一瞬のスピードは考えさせてくれないプレーが多かったので、もっと慣れていかないといけない」。自身の課題を真摯に見つめつつ「今日のプレーを最低ラインとして、これ以上のパフォーマンスを見せていきたい」と意気込む。

 福岡はこの日の敗戦によりJ1参入プレーオフ圏16位に転落し、残留争いは厳しい状況となっている。それでも三國は「もう5試合しかない。下を向いていたら残留もできないとみんなも分かっている」とキッパリ。ロッカールームの雰囲気も悪くはないようで、そんなチームの中で自信が盛り上げ役を担おうとしている。

「福岡に帰ってきてチャンスをもらえてプレーができたことをポジティブに捉えている。悔しい思いをしたからこそ、その経験が福岡に帰ってきて活きてくると思う。今後のサッカー人生において非常にプラスになる期間だった」。J2で味わった挫折も自身の糧。「僕が若手として周りを鼓舞していければ自ずと先輩たちの士気も上がっていく。僕が先輩に負けじとチームを盛り上げていけたら」と前を向いた。

(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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