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豪雨による開始遅延、アウェーの大歓声も「動じていなかった」U-19日本代表、4-0でU-20W杯への第一歩

ゲキサカ / 2022年9月13日 7時8分

後半18分、MF北野颯太(C大阪)のゴールを喜ぶU-19日本代表の選手たち

[9.12 U20アジアカップ予選 U-19日本代表 4-0 U-19ラオス代表 ラオス]

 U-19日本代表が世界への第一歩を白星で刻んだ。「AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選」(ラオス)グループCにおいて、日本は初戦で開催国のU-19ラオス代表と対戦。試合前から激しく降り注いだ雨の影響で劣悪になってピッチコンディションに苦しみつつも、FW坂本一彩(G大阪)の先制点から計4得点を挙げ、4-0の快勝となった。

「左右されない」というコンセプトを掲げるU-19日本代表・冨樫剛一監督だが、ピッチのあちこちに水たまりが出来上がるほどの豪雨と、それに伴って試合開始が30分も遅れるにあたって、「さすがにここまでは考えていない」と苦笑いを浮かべるほかなかった。1万人近い観衆が詰め掛けたことで生まれた独特の雰囲気もあって、最大の懸念材料は選手たちの心理面だったのは間違いない。

 だが、蓋を開けてみれば、「思っていた以上に選手たちは動じていなかった」(冨樫監督)。雰囲気に飲まれることなく、「まずはセーフティーにやることを考えた。ボールを落としたらやられるのは分かっていたので」とDF菊地脩太(長崎)が振り返ったように、無駄なリスクを冒すことなく冷静に対応。普段なら繋ぐ場面でもボールを蹴り出すなど、このピッチならではのプレー選択を継続しながら試合を運んだ。

 序盤は相手の勢いに押される時間帯もある中、勝負の流れを引き寄せたのは冨樫監督の用兵だった。

「利き足と逆の位置に配置していた選手たちを利き足と同じサイドにした。内に入っていくのではなく、奥に入っていくようにする狙いだった」

 左サイドに配置されていた右利きの山崎太新(筑波大)を右へ、そして右サイドに入っていた左利きの永長鷹虎(川崎F)を左サイドへと移す。中へ切れ込んで崩すのは現実的ではないピッチ状態を加味し、シンプルに外から縦を狙った上でのクロス勝負。この判断が吉と出る。

 21分、左サイドを得意のドリブルで破ったのは、「自分が左に行くということはクロスを上げろということだと思った」と振り返る永長だ。「良いタイミングで上げられた」と言うクロスを受けたのは、「自分が決めるしかないと思っていた」と語るFW坂本だった。決して「得意ではない」と言うヘディングをしっかり頭に当てて、見事にゴールネットを揺らす。そしてこの1点が試合の流れを大きく動かした。

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