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北野先制、千葉連続ハット。U-19日本代表が要警戒のパレスチナを8-0で圧倒

ゲキサカ / 2022年9月17日 1時27分

前半26分、U-19日本代表はMF佐野航大(岡山、手前)のヘディングシュートを最後はMF北野颯太(C大阪)がゴールへ押し込んで先制

[9.16 U20アジアカップ予選 U-19日本代表 8-0 U-19パレスチナ代表 ラオス]

 予想外の展開からのゴールラッシュとなった。「AFC U20アジアカップウズベキスタン2023予選」(ラオス)グループCにおいて2連勝と波に乗るU-19日本代表は16日、U-19パレスチナ代表と対戦。前半半ば過ぎまで無得点の難しい流れとなったが、選手の配置転換がハマる形の先制点から大量8得点を奪っての大勝となった。

 パレスチナは1998年にFIFA(国際サッカー連盟)に加盟した中東の新興勢力ながら、近年は3大会連続でアジアカップ出場を決めるなど急速に力をつけている代表チームの一つ。この代のチームも、エジプトやアルジェリア、モロッコといったアフリカの強豪も参加したアラブカップU-20で4強入りするなど地力の高さを感じさせる結果を残してきた。日本側が大会前から要警戒チームと見なしていたのも当然だろう。

 メンバーもアラビア語圏はもちろん、ドイツやスウェーデン、ブルガリアなど欧州各地に散らばっているが、東南アジアの気候にフィットするのは逆に難しかったのかもしれない。酷暑の連戦を経て迎えた日本戦、パレスチナは本来のアグレッシブなスタイルを封印。5-4-1の守備的な布陣で臨んだ。

「正直に言うと少し残念でした。彼らの推進力あるサッカーと戦ってみたかったのはあります」

 冨樫剛一監督は試合後、こう言って苦笑いを浮かべた。もちろん、同じ監督としてパレスチナの選択は理解できるもの。予選突破を第一に考えれば、日本戦でのダメージは避けたかったはず。「実際、(本来の4バックではなく)5バックで失点を少なくすることを狙うやり方で、前半の半ばまで僕らは0得点に抑えられたわけですから」(冨樫監督)。

 これは日本の選手たちが事前の情報とパレスチナの戦いぶりの差にやや戸惑っていたことも原因の一つ。「5-4-1のブロックで固めてきていて、試合の入りは難しくなった」(FW坂本一彩=G大阪)。日本がボールを支配して押し込みつつも、ゴールは遠い。そんな流れだった。

 ここで日本ベンチが早めに動く。「ウチの優秀なコーチから提案があって、『よしそれでいこう』と思ってね」。冨樫監督がニコリと笑って振り返る策は、左ウイングの北野颯太(C大阪)とインサイドハーフの佐野航大(岡山)のポジションを入れ替えること。元々4バックの相手を想定し、二人の個性を活かそうとしていたゆえの配置を、対5バック仕様で入れ替えた。

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