日大藤沢で育った“規格外の素材”198cm森重陽介。育成のバトン受け継いだ清水・内藤スカウト部長「新たなミッションを課せられた」
ゲキサカ / 2022年9月17日 6時30分
「身体の大きな選手がどうやったらバランスの良い身体をつけられるかは試行錯誤してきたが、一番は本人の特長に合わせてどうアプローチするか。人がすることなので答えはないが、できる限り彼がやりたいプレーに合わせられるようにと考えていた。これまで14人がJリーガーになっているが、みんなスッと背筋が伸びているイメージがあった中、姿勢については言うことはなかった。ただ無理やり身体を動かしている印象があった。とにかく上肢と下肢をバランスよく動くかを考えつつ、全部を教えるのではなく感じ取らせながら取り組んだ」(佐藤監督)
そうした指揮官の働きかけのもと、森重は日々の練習後の取り組みを継続。「中学の時には身体が動かなくて悔しい思いをしていたので、そうはなりたくないと日々思いながらやっていた」。そんな中学時代の挫折もモチベーションにしつつ、いまでは「ワディくん(2学年上のFW鈴木輪太朗イブラヒーム/徳島→バダロナ)たち先輩方にも学びながら、身体をうまく動かす部分を努力してきたつもり。いまになってそういうところが活きている」と手応えを感じられるほどになった。
また体づくりの面だけでなく、ピッチ内でも森重の素質を活かす試みは行われていた。入学当初はCBで起用され、Rookie Leagueを戦っていた森重だったが、1年秋ごろからFWとの“二刀流”にトライ。「これだけの能力があるのでシャープに動かせるようにという目標でセンターフォワードとCBを両方やってみないかと過ごしてきたが、彼の努力や才能を見て、どっちも面白いんじゃないかと監督として感じ、本気でチャレンジしようと思った」(佐藤監督)。いずれのポジションも結果に関わるポジションとあり、我慢の時期があったことは想像に難くないが、将来を信じての起用が続けられた。
「1年で2年でと結果を求めてしまいがちだが、足元もあって、フィードもできて、ヘディングもできて、これだけの身体で動けて……という欲張りな選手になってほしかった。毎日トライアンドエラーでやってきた」(佐藤監督)
そうした成果が実を結び、森重はCBとFWの両方でJクラブから注目を浴びるほどの存在となった。「性格的にはFWが合っていると思うが、DFでも相手の駆け引きを覚えて、両方できるようになったのが評価につながったと思う。未完成の選手ではあるが、可能性を秘めた選手」。そう太鼓判を押す佐藤監督は、自主練習を欠かさなかった教え子の“サッカー小僧”エピソードを明かしつつ、「一番は本人の努力」とここまで辿り着いた努力を称えた。
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