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[MOM4004]東福岡MF保科鉄(2年)_3連勝を引き寄せた「2年生ルーキーの衝撃」。プレミアデビュー戦に臨んだ“転校生”が先制ゴールをゲット!

ゲキサカ / 2022年9月18日 17時3分

プレミアデビュー戦でゴールを挙げた東福岡高MF保科鉄

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 C大阪U-18 1-2 東福岡高 南津守さくら公園スポーツ広場(人工芝)]

 多くの人が理解してくれて、励ましてくれて、後押ししてくれた。あとはもう自分がやるほかに、その決断が正しかったと証明する方法はない。だから、デビュー戦だろうと何だろうと、とにかくガムシャラにやるしかなかったのだ。そして、その姿勢はまさかの結果を連れてくる。

「初めてのプレミアの試合でしたし、『本当に入ったのかな?』みたいな気持ちが3秒ぐらい続いた後に、泣きそうになりました。バリ嬉しかったです!」。

 この4月に東京の国士舘高から転入してきた、赤い彗星の“2年生ルーキー”。東福岡高(福岡)MF保科鉄(2年)がプレミアリーグ初出場となった一戦で、いきなりゴールを奪う離れ業を披露し、鮮烈なデビューを飾っている。

 2連勝で迎えた、セレッソ大阪U-18(大阪)と対峙するアウェイゲーム。東福岡のスタメンリストには見慣れない選手の名前が記載されていた。保科鉄。2年生。前所属は国士舘高校。42番という大きな背番号が、シーズンが進むにつれて台頭してきた選手だということをよく表している。

 リーグ屈指の技術の高さを誇り、夏のクラブユース選手権では日本一に輝いたチームを相手に、中盤アンカーの位置に解き放たれた保科は「自分は今日が初めてのプレミアだったんですけど、チームの中でも一番下手なので、守備に重きを置いて、『目の前の相手には絶対にやらせない』という気持ちでゲームに入りました」と気合をみなぎらせてピッチに入る。

 多くのことは求められていない。狙いは明確に整理されていた。「試合前から『クサビのパスは間にどんどん当ててくる』と言われていたので、守備の時はそこをまず消すことを意識しながらやりましたし、攻撃の面ではどんどんサイドチェンジを使って、攻撃の幅を出していこうかなと思っていました」。

 序盤からC大阪U-18にボールを持たれる展開が続いたが、改めて言われなければ、プレミアデビューだとは思えないほど、落ち着いた雰囲気でゲームに馴染んでいく。そして、その時は唐突にやってきた。

 前半20分。保科は中盤で自らボールを奪うと、右サイドにそのまま展開。パスを受けたMF下川翔世(3年)が縦に運びながら中央へ折り返したクロスに、後方から42番が飛び込んでくる。「自分がカットして、10番の翔世くんに出して、もうあとは当てるだけという良いボールが来たので、ふかさないように落ち着いて蹴れました」。右足から振り抜かれた弾道が、綺麗にゴールネットへ突き刺さる。

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