試練を経て逞しさとエネルギー増した注目ボランチ。MF根津元輝は士気を上げ、ピッチ内で前橋育英を「楽にできる選手に」
ゲキサカ / 2022年9月24日 20時30分
試練が注目ボランチを逞しくしている。MF根津元輝(3年=1FC川越水上公園出身)は、名門・前橋育英高(群馬)で2年時からレギュラー。昨冬は選手権8強を経験し、下級生ながら大会優秀選手、日本高校選抜にも選出された実力者だ。
2年時からコンビを組むMF徳永涼主将(3年)とともに新シーズンの飛躍が期待されたが、プレミアリーグEAST開幕直前に右膝を負傷。「最初は一週間くらいで戻れると思っていたら、日に日に……」と怪我は長引いた。
根津がリハビリに励む中、チームは初参戦のプレミアリーグEASTで上位争いを演じ、インターハイ出場権を獲得。攻撃的なボランチMF青柳龍次郎(3年)が根津に負けないパフォーマンスを演じ、6月には盟友の徳永がU-18日本代表候補へ初選出された。
その間、根津はリーダーの一人としてピッチの外からチームを鼓舞。そして、インターハイでの活躍を信じて地道にリハビリを続けたMFは、7月のプレミアリーグEAST前半戦ラストゲームで復帰というところにまでこぎつけた。山田耕介監督は「アイツがいるとチームリーダーになるので。チームの雰囲気も全然変わるので、ベンチワークも変わる」と期待。だが、その試合直前に再負傷したMFは、「絶望しました」と当時を振り返る。
幸いにも2度目の怪我は重傷ではなかった。インターハイは登録メンバー入りし、全5試合で途中出場。根津はピッチ外で仲間たちを引き締め、ピッチに入るとチームの雰囲気を変えた。そして、日本一の瞬間をピッチ上で経験。だが、「インターハイはチームとしては本当に評価できますけれども、(直前の怪我によって)思うように試合に出れなくて、納得できない自分がいました」と明かす。
公式記録上の出場時間は5試合で30分ほど。“悔しい”インターハイ後、先発奪還へ向けて再スタートした。根津の持ち味は正確なボールタッチと長短のパス、前への推進力、そしてフィジカルコンタクトの強さを活かしたボール奪取。自信を持って、生き生きとプレーしていた負傷前以上の動きを自身に求めた。
自分が出場時間を増やせば、その分、出場時間が少なくなる選手もいる。先発選手として、誰もが認めるプレーをしなければならない。「スタートから出れることは本当に当たり前じゃない、プレー以外のところでもしっかり責任感持ってやらないといけない」。トレーニングからアピールを続けた続けた根津は、9月11日のプレミアリーグEAST・FC東京U-18戦で先発出場。その前半5分、ペナルティーアークからの右足FKを左隅へ決め、プレミアデビュー戦ゴールを記録した。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
試練で高まった責任感。“高岡、水田の分も”の日章学園、日本一という目標は「変わらない」
ゲキサカ / 2024年7月26日 7時21分
-
前橋育英は「神栖ワールドユースフットボール」全5試合で無失点。台頭続ける2年生DF久保遥夢はより「信頼されるCBに」
ゲキサカ / 2024年7月16日 16時1分
-
帝京が「神栖ワールドユースフットボール」初代王者に!プレミア勢連破でインハイへ弾み
ゲキサカ / 2024年7月16日 10時55分
-
小学校4年生からの6年間を過ごした日立台への幸せな帰還。筑波大MF徳永涼が味わった特別な“60分間”の感慨
ゲキサカ / 2024年7月11日 12時15分
-
内容、意識も徐々に向上。「もっとできる」市立船橋はより細部にこだわって1勝で乗る
ゲキサカ / 2024年7月7日 10時11分
ランキング
-
1村尾三四郎は銀メダル “令和の三四郎”、決勝で東京五輪覇者に“逆転”で敗れる 日本男子は5日連続メダル…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月1日 1時26分
-
2【バレー男子】日本が今大会初勝利で8強入り王手!アルゼンチンを3―1撃破で1勝1敗 西田サーブ光った
スポニチアネックス / 2024年7月31日 22時0分
-
3柔道・村尾三四郎、涙の銀メダルに「三四郎の名に恥じない強さ」の声 「デビッド・ボウイ激似」との評判も…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月1日 1時46分
-
4「超かわいそう」ラケット折られた影響大 2回戦で散った卓球世界1位にネット「気の毒すぎる」
スポニチアネックス / 2024年7月31日 18時8分
-
5【トライアスロン】セーヌ川を泳いだカナダ選手が10回も嘔吐 他選手も主催者に苦言
東スポWEB / 2024年8月1日 12時27分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください