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高校2年生で内定し、1年早く体感したJの難しさ。ゴール量産中の昌平高MF荒井悠汰は挑戦続けてFC東京でチャンス掴む

ゲキサカ / 2022年9月28日 15時7分

FC東京内定の昌平高MF荒井悠汰は厳しい競争を勝ち抜いてチャンスを掴む

 高校2年生の2月に内定し、特別指定選手に。Jリーガーとしてトレーニングでアピールすること、試合に出ることの難しさを高校生のうちに体感できたことは大きい。

 FC東京内定の昌平高MF荒井悠汰(3年=FC LAVIDA出身)が27日、チームメートの鹿島アントラーズ内定CB津久井佳祐(3年)とともに「昌平高等学校サッカー部 J リーグ加入内定選手合同記者会見」に出席。FC東京での活躍を誓ったが、それを実現することが簡単なことではないことを本人は理解している。

 荒井は今年、キャンプから約2か月半の期間、FC東京に帯同し、ルヴァンカップでトップチームデビューも果たしている。3試合に出場したルヴァンカップでは、得意のドリブルで果敢にチャレンジ。トップチームの公式戦を経験できたことはもちろんだが、吉本一謙スカウトは公式戦のピッチに立つまでの過程を経験できたことを評価していた。

「最初は紅白戦にも入れないで、キャンプの時はピッチの外でやっている時もありましたけれども、結果を残して、一気にルヴァン出るまでに掴んで行ったし、リーグ戦の(帯同)メンバーにも入ったので。一つずつ階段を上る過程を経験できたので、選手にとって大きいことだと思います」

 U-18日本代表、U-19日本代表候補にも選出されている荒井は、強さと巧さを兼ね備えた世代屈指のドリブラー。注目ルーキーとして来季を迎えるが、他の選手たち同様、J1で優勝を目指すクラブの厳しいポジション争いを勝ち抜かなければピッチに立つことはできない。

 吉本スカウトは、「正直に本人とも話していますけれども、J1で優勝を目指していくチームでポジション争いに勝って、なおかつ守って行くことは難しいから。そのためにはしっかりやり続けていくことだったりが大事」。荒井が主戦場とする右サイドは今季リーグ戦10得点のMFアダイウトンやMF渡邊凌磨、MF紺野和也といった実力者たちがプレー。今年も彼らと競争したが、リーグ戦で出番を勝ち取ることはできなかった。

 高校や大学で主力として活躍した選手が入団1年目にぶつかるプロの壁。荒井は今年、シーズンを通してFC東京で活動してきた訳ではない。それでも、吉本スカウトは「高校3年生で(プロの日常を)経験して、良ければ上がって、上がってというところを通れたのは大きいと僕は思っている。その繰り返しなので、選手って」。FC東京にとって、高体連所属選手が高校2年生でプロ内定したのは荒井が初めて。クラブ、昌平の協力の下、FC東京に長期間帯同し、強度の高いトレーニング、日常を体感した。試合に出られない悔しさ、出ることの難しさを知った上でプロ入りできることは荒井にとって大きなメリットになる。

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