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[国体少年男子]「日本で一番上手い子たち」神奈川県が鮮やかに逆転。“ちこちこサッカー”で魅せて、勝つ

ゲキサカ / 2022年10月5日 8時27分

後半23分、神奈川県右SB加治佐海(川崎フロンターレU-18、1年)が決勝ヘッド。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子準々決勝 東京都 1-2 神奈川県 下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 神奈川のスタイル、“ちこちこサッカー”を見せつけててっぺんを獲る、代表に入る――。優勝候補の神奈川県が、東京都との関東勢対決で逆転勝ち。「ボールを大事にするプラス、ゴールに向かって行くこと」(関泰宣監督、横浜市立美しが丘中)にこだわって攻め続け、東京都のゴールをこじ開けた。

 この日の東京は神奈川の攻撃力を警戒し、アンカーを置く形で分厚い守りを構築。神奈川はボールを保持して攻め続けていたものの、芝が長いこともあってか、崩しを得点に結びつけることができなかった。

 その中で、チームの肝であるMF高橋友矢(横浜FCユース、1年)とMF德田佑真(横浜F・マリノスユース、1年)のダブルボランチを中心に高い位置での奪い返しに成功。連続攻撃を繰り出していた。だが、前半終了間際の35分、中央のプレスを剥がされて展開され、ゴールを破られてしまう。

 ただし、関監督は「僕ら“ちこちこサッカー”と呼んでいるんですけれども、ギャップとかゆっくりとドリブルとかワンツーとか、個人技で相手をゆっくりゆっくりこじ開けていく、風下の方がボールを動かしやすいから心配しなくて良いよと」と選手たちにアドバイス。後半はよりボールを動かし、仕掛け続けた。

 そして15分、次々と選手たちが湧き出るような攻撃から右SB加治佐海(川崎フロンターレU-18、1年)がクロス。これをFW望月耕平(横浜F・マリノスユース、1年)が頭で合わせて同点に追いついた。

 高橋は「“ちこちこサッカー”と監督は言うんですけれども、中央で細かい崩しだったり、連係、コンビネーションで崩して行くというのが一つ強みですけれども、そこで相手が絞って来た中でサイド使ってクロスというのも自分たちの攻撃の狙いとしてあるので。(このシーンは)集結したところでサイド使って気持ちで押し込んだ」という狙い通りのゴール。指揮官も「伝家の宝刀」と称賛した攻撃による1点が神奈川を加速させた。

 さらに23分、望月の右CKを「自分、身長小さいんですけれども昔からヘディングは得意。実はCKの前、望月選手とマイナス気味にと話していました」という加治佐が頭で決めて勝ち越す。殊勲の背番号14は観戦に訪れていた地元小学生の目前に駆け寄り、ゴールパフォーマンス。「目が輝いていて、小学生の子たちは。嬉しかったですね」と微笑んだ。

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