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[国体少年男子]条件は同じ4連戦。タフさで上回った青森県は初の決勝も勝ち切って「優勝する」

ゲキサカ / 2022年10月6日 5時42分

青森県が初の決勝進出。唯一の早生まれ2年生、CB山本虎主将(青森山田高)も後輩たちと一緒になって喜ぶ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.5 国体少年男子準決勝 北海道 0-0(PK3-4)青森県 下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 歴史を塗り替えた。青森県はMF武田英寿(現大宮)が中心選手だった17年大会、MF藤原優大(現相模原)が主将を務めていた18年大会に続く3度目の準決勝進出。過去2度の準決勝はいずれも1点差で惜敗していたが、3度目の挑戦で初の決勝進出を果たした。

 この準決勝は青森にとって4日連続のゲーム。対戦した北海道も4連戦の4試合目だった。条件は同じ。体力的に厳しかったことは間違いないが、北の名門・青森山田高の16選手によって構成されている青森がタフさで負ける訳にはいかなかった。

 上田大貴監督(青森山田中)は、「青森県はこの準決勝の壁を越えたことがなかったので、みんなで歴史を変えようよということで試合に臨めたのと、北海道も我々も今日4試合目。相手も同じ条件でタフに戦うのであれば、ウチに分があると。積み上げたものは間違いなく勝っているという自信を持って臨めたのが良かった」と説明する。

 前半は攻守の入れ替わりが速い展開。その中で技術力の高い北海道から思うようにボールを奪うことができなかった。守備から入って試合を進めていたが、危ないシーンも。だが、上田監督は「最後、山本虎や伊藤柊のところで我慢できたと思います」。今大会屈指のCB 山本虎主将(青森山田高、2年)とCB伊藤柊(青森山田高、1年)のところで食い止め、前半終了間際の大ピンチはGK磯村颯(青森山田高、1年)のビッグセーブで封じた。

 青森山田のトップチームはカウンター、リトリート、ポゼッションと対戦相手に応じて多様なサッカーができることが特長だ。今年の選手たちは技術力も高い。だが、雨中ということもあってかボールを簡単に放してしまい、相手にペースを渡す要因に。ベンチから「勇気を持ってやれ」と声が飛ぶ中、MF 山口元幹(青森山田高、1年)とMF 谷川勇獅(青森山田高、1年)中心に少しずつボールを保持し、狙いを持って動かそうとしたことで青森は流れを引き寄せて行く。

 攻撃の精度が上がらず、ミスも増えていた。だが、タフに戦い続けた青森は試合終盤、北海道の足を止め、左SB小沼蒼珠(青森山田高、1年)のロングスローやカウンター攻撃で相手に圧力を掛ける。

 そして、終了間際に相手の背後を取る形で2度のビッグチャンス。前後半1度ずつセットプレーから迎えた決定機を含めて、1点を奪わなければならないシーンがあった。上田監督は「1-0で勝てるチームじゃないと今後こういうトーナメントで勝つことは難しい」と厳しく指摘。だが、絶対の自信を持っていたPK戦で交代出場GK嶺翔莉(青森山田高、1年)が2本を止め、歓喜の決勝進出を果たした。

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