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[選手権]指揮官が何よりも喜んだ「成長した姿を見れたこと」。開志学園JSC高が上越との延長戦を制し、決勝進出!:新潟

ゲキサカ / 2023年11月8日 12時30分

延長前半開始直後、開志学園JSC高FW中家一優が決勝ゴール

[11.3 選手権新潟県予選準決勝 上越高 3-4(延長)開志学園JSC高 五十公野公園陸上競技場]

 成長した姿を見せた開志学園JSCが全国王手! 3日、第102回全国高校サッカー選手権新潟県予選準決勝が行われた。第2試合は上越高と開志学園JSC高が激突。延長前半に交代出場FW中家一優(3年)が決勝ゴールを決め、開志学園JSCが4-3で勝った。

「ここまで彼らが身体を張って粘れると私自身も思っていなかったので、一戦一戦成長してくれていると思っています。(もちろん、)優勝したいとかありますけれども、それ以上に彼らが成長した姿を見れたことが嬉しいですね」。激闘を制して6年ぶりの決勝進出。開志学園JSCの宮本文博監督は選手たちの成長を心から喜んでいた。

 今季、新潟県1部リーグでの対戦成績は1分1敗。優勝してプリンスリーグ北信越参入戦へ進む上越に対し、開志学園JSCは3位でその道を断たれている。「モチベーション的にもウチにとっては良い相手だったのかなと思います」と宮本監督。その開志学園JSCは最高の入りを見せる。

 前半5分、MF岩渕葵羽(3年)が獲得した右CKを右SB石橋尚士(3年)が蹴り込む。中央へ飛び込んだCB小林和歩(3年)が頭で合わせて先制。さらにMF浅野夏輝(3年)のドリブルシュートやFW小谷野叶(3年)の抜け出しからのシュートで相手ゴールへ迫る。すると16分、MF土山都吾(3年)のパスから右中間を突いたSH阿部日夏太(2年)が右足シュートを叩き込み、2-0と突き放した。

 23分、相手のシュートを頭部でブロックしたCB小熊啓汰(3年)がそのまま交代するアクシデント。その後も岩渕やMF西野仁就(3年)がセカンドボールの攻防で奮闘し、アグレッシブにシュートを打ち込んでいたが、上越も球際でのバトルで負けない。29分には、MF小林優大(1年)が右サイドから左足で蹴り込んだCKがそのままゴールを破り、1点差とした。

 上越はキープ力に秀でた長身FW今井律杜(3年)と、一際落ち着いてボールを運ぶ10番MF望月洸聖(3年)が特に存在感。彼らにMF白井翔(3年)が係わる攻撃で攻め切るなど反撃を続ける。そして、39分、右サイドからのクロスをFW石戸珠莉也(3年)が落とし、今井が右足で同点ゴールを決めた。

 上越は16年創部の新興勢力。元Jリーガーの藤川祐司監督に率いられたチームは土のグラウンド(現在は人工芝)、県4部リーグからスタートし、周囲のサポートを受けながら一つ一つ積み重ねてきた。指揮官が「我慢強くなりました」という今年の世代は、コーチ陣の予想を上回る県1部リーグ制覇と選手権予選ベスト4進出。この日も前半のうちに追いつくと、後半2分に今井のシュートのこぼれをMF梅澤龍翔(3年)が右足で押し込み、逆転して見せる。

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