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攻撃陣爆発の青森山田、選手権県決勝で9-0完勝V「いろんな崩しができた」新体制でも堂々の27連覇

ゲキサカ / 2023年11月5日 21時7分

 さらにこの日の青森山田は、2年前だけでなく、1年前の教訓からも学んでいた。昨年の決勝では2年前の教訓を活かして先制点を早い時間帯に奪ったが、そこから追いつかれて苦しんだ。だからこそ、今年のチームは先制しても1点で満足することなく、追加点を積極的に奪いに行った。

 すると先制からわずか2分後の前半14分、ダイナミックなクロス攻勢から相手をペナルティエリア内に押し込むと、二次攻撃からDF菅澤凱(3年)が強烈なミドルシュート。GKに対応されそうな甘いコースに飛んだが、軌道上に立っていた10番のMF芝田玲(3年)が巧みにフリックし、そのボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 なおも青森山田は止まらない。前半23分、FW後藤礼智(3年)のボールキープによるこぼれ球をエースのFW米谷壮史(3年)が決め、一気に3-0とすると、同26分には川原の折り返しを後藤が冷静に沈めて早くも4点目。同28分には、後藤の浮き球パスにオフサイドギリギリで反応した米谷が左足で沈め、開始30分足らずで5点リードを奪った。

 さらに前半31分、DF小泉佳絃(3年)のロングフィードに後藤が右サイドで反応し、相手に倒されそうになりながらも我慢してドリブル突破を仕掛けると、折り返しのパスを川原がダイレクトで突き刺して6-0。続く同38分、後藤のクロスを川原がヘディングで折り返すと、米谷がワントラップからボレーで突き刺し、ハットトリックを記録した。

 チームとしては前半だけで7-0とする衝撃的なゴールラッシュ。ハーフタイム明けにはようやく八学野辺地西が気持ちを立て直し、一時拮抗した攻防を繰り広げるも、後半13分に個人技で右サイドを切り裂いたFW長谷川陽大(3年)のシュートが左ポストに嫌われると、最後は再び青森山田が畳み掛けた。

 後半19分、左サイドをドリブルで駆け上がった途中出場のMF齊藤和祈(3年)のクロスに対し、ファーサイドに飛び込んだ杉本がダイビングヘッドを突き刺して追加点。さらに同39分、途中出場MF別府育真(2年)のクロスから、芝田がスライディングシュートで仕上げの一発を沈めた。終わってみれば9-0の圧勝。県連覇記録を「27」に伸ばし、県内での連勝記録も「399」に達した。

 今季、黒田前監督からバトンを受け継いだ正木監督は試合後、県制覇にほっとした表情を浮かべ、「県大会というのは本当に独特な雰囲気があって、(高円宮杯)プレミアリーグとは違うところがある」と述べた一方、「ただ今日はアップ中のスタンド、選手たちを見ていてもどちらも集中していたし、プレッシャーをあまり感じない形で入れていたと思う」と冷静に振り返った。

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