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攻撃陣爆発の青森山田、選手権県決勝で9-0完勝V「いろんな崩しができた」新体制でも堂々の27連覇

ゲキサカ / 2023年11月5日 21時7分

 選手権に向けては2年生で主力のMF谷川勇獅(2年)が左足を負傷するアクシデントも発生したが、「今年は3年生を中心にまとまりがあったし、誰かが出られなくてもその選手をカバーするという意味でサブにも自信がある。一人がいなくなって崩れるチーム作りはしていなかったので、そのぶんまで頑張ろうというパワーも働いてやってくれたんじゃないかと思う」と正木監督。主力不在の危機もたくましい心構えで乗り越えてきたようだ。

 そうした揺るがぬメンタリティーは、試合の中からも感じられた。結果的には9-0の圧勝となったが、シュート21本を着実に決めた形。持ち味のセットプレーで奪った先制点に加え、その後はゴール前を複数の選手が絡んで崩した得点ばかりで、練習で培ってきたアイデアと、それを具現化するボールスキルが際立っていた。

 またそうした技術を決勝の舞台でも普段どおりに発揮できるメンタリティーも、決勝の大勝劇につながった。正木監督は「今年の子たちは技術的に高い選手がいるので、スペースがなくてもこじ開けられるところがある。我々の土俵でサッカーができるように、スキルの勝負というのは彼らにも言っていた。いろんな崩しができて、得点を重ねられたのが良かったと思う。プレミアリーグが中断してからはそこ(フィニッシュ)のところは強調して練習してきたし、それがハマってくれた。やりきった選手のおかげだと思う」と選手たちを称えた。

 そんな青森山田だが、夏のインターハイでは優勝校の明秀日立に3回戦で敗戦。プレミアリーグで好調が続いていただけにショッキングな結果となった。しかし、その悔しい経験も糧にしながら精神的な強さを身につけ、冬の選手権に挑もうとしている。

「インターハイに負けた時は選手たちにも動揺はかなりあったし、去年の秋からずっと負けなしで、負け慣れていなかった。特にベストメンバーで負けたのはその試合が初めてだったので、いろいろ思うところはあったかもしれない。ただ、負けから学ぶという点では彼らがこの夏に乗り越えて、たくましくなったところだと思う」(正木監督)

 ならば、そうした成長を今度は結果につなげていく構えだ。

 青森山田は現在、高円宮杯プレミアリーグEASTで首位に立っており、まずはリーグ戦で日本一を目指して戦った上で、地力もつけながら選手権に臨むのが前体制から築いてきたルーティーン。指揮官は「プレミアが終わった後、もう一度トーナメントのスイッチが入ると思うので、今は新人戦とプレミアリーグで結果が出せるようにまた違う形でやっていきたい」と目の前の大会にフォーカスすることも忘れず、「選手たちは日本一という目標を掲げているので、日本一を取れるように日常からしっかりとやって、全国優勝目指して頑張りたい」と全国大会への意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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