アジア横断大移動のW杯2次予選へ「国内組だけの編成も考えた」森保監督が“常連メンバー”を並べた理由
ゲキサカ / 2023年11月8日 19時12分
日本代表の森保一監督が8日、北中米ワールドカップアジア2次予選に臨むメンバー26人を発表した。コンディション不良で10月シリーズの活動参加を辞退したMF三笘薫(ブライトン)に加え、10月は招集自体を見送られていたMF鎌田大地(ラツィオ)とMF堂安律(フライブルク)が復帰。攻撃陣の層がより厚みを増し、W杯予選の初陣に向けて盤石の体制が整った。
10月シリーズの選出組ではDF板倉滉(ボルシアMG)、DF橋岡大樹(シントトロイデン)、MF旗手怜央(セルティック)、FW中村敬斗(スタッド・ランス)が招集外。いずれも所属先で負傷離脱中の選手だ。代役として初招集の選手が選ばれることはなく、目立った顔ぶれの変化は6月以来の復帰を果たしたMF相馬勇紀(カサピア)のみ。ほぼ現状のベストメンバーと言える構成となった。
それでも森保監督は8日のメンバー発表会見の場で、今回の招集にあたり、さまざまな招集プランがあったことを明かした。
「いろんな選択肢を考えた中でチーム編成を考えた。たとえば1戦目は一つのチームで戦い、2戦目ではサウジアラビアでシリア戦に向けたチーム編成をすることも考えた。また国内組だけの編成、海外組だけの編成ということも含め、いろんなことを考えた上で今回の編成を決断した」
その背景には欧州組の長距離移動があった。今月の日本代表は17日に大阪府のパナソニックスタジアム吹田でミャンマーと対戦した後、21日にサウジアラビア・ジッダでシリアと対戦するという日程。日々ヨーロッパで戦う選手たちはわずか10日間足らずの間にアジアを横断する移動を経て、2試合を戦うことを強いられている。
さらに初戦で対戦するミャンマーはFIFAランキング161位。カタールW杯のアジア2次予選でも日本と同じ組に入ったが、ホームでは10-0の大勝を収めており、同組のシリアや北朝鮮に比べて力の落ちる相手だ。そうした対戦順も見据え、指揮官は欧州組の疲労を少しでも軽減させるという選択肢も考えていたという。
ところが最終的には、招集可能な常連組を全員選出するという手堅いメンバー編成に至った。
森保監督がまず強調したのは、軸を持ったチームづくりの重要性だ。「このW杯2次予選から最終予選、そしてW杯本大会に向け、目標を持ってチームが前進していく中で、よりチームの結束力が強まり、高まっていくと考えられる」。厳しい環境での練習や試合を強いられる2次予選を通じて、よりたくましいチームに仕上げていく構えだ。
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