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まだまだ伸びる“これからの静学”。主力不在で苦しむも、成長続けた静岡学園が2年ぶりの静岡制覇

ゲキサカ / 2023年11月12日 8時46分

静岡学園高が2年ぶりV

[11.11 選手権静岡県予選決勝 静岡学園高 2-1 藤枝東高 エコパ]

 静岡学園が2年ぶりに選手権へ――。第102回全国サッカー選手権静岡県予選決勝が11日に袋井市のエコパスタジアムで開催され、静岡学園高が2-1で藤枝東高に勝利。2年ぶり14回目の全国大会出場を決めた。なお、最高殊勲選手には静岡学園のU-18日本代表GK中村圭佑主将(3年、東京V内定)が選出されている。

 名門・藤枝東との頂上決戦には、12,611人の観衆が来場した。立ち上がりは静岡学園が猛プッシュ。攻守の切り替えが非常に速く、1ボランチのMF森崎澄晴(3年)やMF岩本耀太(3年)が高い位置でボールを奪い返す。そして、徳島内定の10番MF高田優(3年)、岩本、MF田嶋旦陽(3年)、MF庄大空(3年)の2列目がドリブル、コンビネーションでゴールをこじ開けようとする。

 藤枝東の鷲巣延圭監督は「入りのところでもっと行かなければいけなかった」と首を振る。藤枝東は際のところで足が出てボールをカットするなど何とか凌いでいた。だが、出足の速い守備から攻撃に結びつける静岡学園は15分、敵陣での奪い返しからFW宮嵜隆之介(3年)がボールを繋ぐ。これを中央で受けた庄が、1フェイントでDFのマークを外してからコントロールした右足シュート。ゴール右隅へ沈め、先制した。

 藤枝東はすぐに反撃。19分、この日鋭いドリブルで相手を苦しめていた左SH江口立樹(3年)が突破からクロスを上げる。これは静岡学園GK中村がパンチ。こぼれをMF湯山大輔(2年)が狙うが、静岡学園左SB吉村美海(3年)がクリアする。だが、藤枝東は24分にも右SB中東晴哉(3年)の突破からチャンス。サイドからのクロスや、189cmFW植野悠斗(3年)のポストワークを活用した攻撃が利いていた、また、アプローチの鋭い守備によって、一方的に押し込まれていた序盤から立て直して見せる。

 そして29分、静岡学園の右CKから、ミスを逃さずに高速カウンター。一度は潰されかけながらも粘ってボールを繋ぐと、最後は江口の柔らかい左クロスをファーの植野が頭で決めて同点に追いついた。

 静岡学園は川口修監督が「1点取ってからもうちょっと落ち着いてやって欲しかった。前に急ぎ過ぎなんですよ」と評したように、縦に速い攻撃が増え、簡単にボールロストするシーンが増加。一方の藤枝東はCB宮崎将吾(3年)が高さを発揮し、セカンドボールをU-17日本高校選抜MF野田隼太郎主将(3年)らが落ち着いて繋ぐ。相手を押し返し、左サイドからの崩しで勝ち越し点のチャンスも。静岡学園GK中村の好守に阻まれたものの、十分に巻き返して前半を終えた。

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