1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

3度の窮地から勝負を「引きずり戻した」執念のチーム力。堀越はPK戦で修徳を振り切って2年ぶりの全国切符!:東京B

ゲキサカ / 2023年11月12日 20時0分

堀越高はPK戦までもつれ込む激闘を制して2年ぶりの全国へ!

[11.11 選手権東京都予選Bブロック決勝 修徳高 1-1 PK2-3 堀越高 味の素フィールド西が丘]

 1点をリードされた試合は、ほとんど終わりかけていた。延長の最終盤には、決勝点を奪われていてもおかしくなかった。PK戦だっていきなりのビハインドからスタートしている。それでも、谷底へ転げ落ちそうなところから何とか這い上がり、強引に流れを引きずり返す力強さが、今の彼らには備わっていた。

「今日のテーマは選手に『引きずれ』と言ったんです。『オレたちもそんなにイニシアチブを取れるわけではないから、とにかく流れとか試合を引きずってこい』という強い表現として、今回の試合のテーマとして僕が言った言葉だったんですけど、それで実際に最後の最後でゲームを引きずり戻してくれましたね」(堀越高・佐藤実監督)。

 後半終盤の劇的同点弾から、執念のPK勝利。第102回全国高校サッカー選手権東京都予選Bブロック決勝、10年ぶりの全国に王手を懸けた修徳高と、2年ぶりの東京制覇を目指す堀越高が対峙した一戦は、後半5分にFWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(3年)のゴールで修徳が先制したものの、後半40分にFW高谷遼太(3年)が起死回生の同点弾を叩き出した堀越がそのままPK戦も制し、逞しく東京の頂点に立っている。

 オープニングシュートは前半2分の修徳。左サイドを運んだFW田島慎之佑(3年)がカットインしながら、利き足とは逆の右足でシュート。ボールは枠の右へ外れたが、「決勝でも得点を決めて、自分がチームを全国に導きたいという想いはあります」という1年時から10番を背負ってきたレフティが、いきなり先制への意欲をフィニッシュに込める。

 ただ、以降のペースは堀越。4分に右サイドからMF仲谷俊(2年)が蹴り込んだCKに、高谷が合わせたヘディングはクロスバーにヒット。22分にもやはり仲谷が入れた右CKから、DF森章博(2年)のヘディングはわずかに枠の上へ。さらに22分にもFW中村健太(3年)が高い位置でボールを奪い、高谷はすかさず右へ。マーカーを鋭い切り返しでかわしたMF渡辺隼大(2年)のシュートは、修徳のGK小森獅音(3年)がファインセーブで凌いだものの、「良い流れで前半は行っていましたね」と佐藤実監督も認めたように、堀越の勢いが増していく。

 40+1分も堀越。DF森奏(2年)が縦に付けたボールを残した中村が、高谷からのリターンを受けて枠内へシュートを打ち込むと、ここも小森がビッグセーブで応酬。DF山口春汰(3年)とDF平山俊介(3年)のセンターバックコンビと守護神の小森を中心に、何とか修徳ディフェンスは40分間を耐え抜き、前半はスコアレスで推移する。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください