[MOM4538]東海大大阪仰星FW水永直太朗(3年)_「吸収力はチームで1番」。主将が大阪決勝でハット!
ゲキサカ / 2023年11月17日 23時25分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権大阪府予選決勝 履正社高 0-4 東海大大阪仰星高 ヨドコウ]
3点目を決めた後、高々と上げた右手の指を3本立てて、ハットトリックをアピールした。第102回全国高校サッカー選手権大会の大阪大会決勝、全国への切符をかけた大一番で、東海大大阪仰星高を勝利へ導いたのはキャプテンのFW水永直太朗(3年)だった。
先制点となる1点目は22分。FKのこぼれ球にゴール前で反応し、右足のシュートがポストの内側を叩いてネットを揺らした。2点目は後半開始直後の1分、左クロスを味方が折り返したところを頭で押し込む。そして25分、相手守備陣のミスを逃さずにシュートを決めて、大舞台でのハットトリック達成となった。
準々決勝までは3試合連続で得点を決めていたが、近大附高との準決勝はノーゴールだっただけに、大一番で決めたゴールに喜びを爆発させている。「1点目も2点目も足を止めずに動き続けていたことが良かったです。(大舞台でのハットトリックは)素直に嬉しいですね。監督の言っていたことを実行して、結果に結びつけることができました」と笑顔を見せた。
試合全体についても「自分たちのサッカー人生を変えようと挑んだ試合。『履正社に2連覇はさせない!』とみんなで話していたし、対策もしてきました。それが上手くいきましたし、相手のスピーディーな攻撃に対して受身にならずにアグレッシブに、みんなでコミュニケーションをとりながら戦えました」と振り返っている。
中務雅之監督は「僕としては、まだまだやって欲しいところがある。彼に求めるものは高いです。ただ、ああいう感覚は中学時代に試合に出れていない選手なんですが、高校時代にいろんなものを結びつけて、ゴールを獲るところへ持っていけていると思います」と決勝での活躍を評価した。
中学時代に地元・枚方から自転車で約1時間かけて通っていた宇治FCでは、3年生になってもメンバー外が多かった。この代は関西大会を勝ち抜いて全国大会出場を果たすなど好選手が集まっていた中で、水永は悔しい思いをしている。高校入学後も状況は大きく変わらず「2年生でも試合に出れるか、出れないか」(中務監督)。一方で「吸収力はチームで1番だと思う。こちらのサッカー観や過去の成功例を伝えると、そこへチャレンジして、ピッチ内での再現性を高めていきました。入学当初と比べて継続性や連続性は着実によくなっています」と中務監督も成長を認めている。
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