[MOM4538]東海大大阪仰星FW水永直太朗(3年)_「吸収力はチームで1番」。主将が大阪決勝でハット!
ゲキサカ / 2023年11月17日 23時25分
得点を量産するタイプではないが、試合の状況を把握しながら判断をして、前線で身体を張ってチームの為に戦うことができるFWだ。守備でサボらず、攻撃では相手DFと競り合いながら起点となる。その姿勢は決勝戦でもブレることなく、そこにハットトリックというご褒美も付いてきた試合だった。
キャプテン就任は選手間の話し合いで立候補して、指導陣が承認した。決め手となったのは「東海大仰星への愛。それがこの学年で一番高いと感じたので、彼に託しました」(中務監督)。近年の東海大仰星は大事なところで勝ちきれないことが続く中で、チームを変えるためのアイデアや仲間へのアプローチを表現できるとことが、指導陣に評価された。
「中学時代の経験の少なさはネックだったけれど、仲間の助けもあって今の彼があると思う。部員133名をうまく持っていくには難しい部分があるし、そこは彼も苦労しているだろうが、ここから下級生達が出てくる中で、水永がどうチームをまとめていくのか、見てみたいですね」(中務監督)と指揮官も期待を寄せている。
水永も「チームを引っ張る難しさもあったけれど、3年生を中心にみんなが付いてきてくれました。精神的にも成長することができたと思います」とチームメイトの支えに感謝している。とくに宇治FCから共に東海大仰星へ入学した中山蓮、松川奨吾、櫻田大翔、芝谷壽汰の存在は「かなり助かっています」と水永にとって大きいようだ。
全国行きは決めたが、その前にプリンスリーグ関西1部の残り3試合も待ち構えてる。現在、プレーオフ出場圏内の2位につけており、首位の京都サンガU-18とは勝点差3。3位と4位とも勝点差1と余談を許さない状況ではあるが、プレミアリーグ昇格への道が見えている。後輩たちへ高校年代最高峰の舞台を残して、3年生にとって最後の大舞台である選手権へ挑む覚悟だ。「この学年で日本一を獲るんだ。その気持ちで日々の練習を取り組んできました。より良いチームにしていきたいです」と更なる成長を誓っている。
(取材・文 雨堤俊祐)●第102回全国高校サッカー選手権特集
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