2年前に国立4強を経験し、高まった意識。山口5連覇の高川学園は「さらなる上の景色を見てみたい」
ゲキサカ / 2023年11月19日 17時28分
[11.19 選手権山口県予選決勝 高川学園 2-0 聖光高 みらスタ]
2年前の全国4強超えに挑戦する。第102回全国高校サッカー選手権山口県予選決勝が19日、山口市の維新みらいふスタジアムで開催され、5連覇を狙う高川学園高と11年ぶりの優勝を目指す聖光高が激突。高川学園が2-0で勝ち、5年連続29回目の全国大会出場を決めた。
2年前の国立準決勝を知るU-17日本代表候補のエースFW山本吟侍(3年)やCB藤井蒼斗主将(3年)を中心に目標は全国4強以上、日本一。高川学園がまずは山口県予選を突破した。
風上の前半、立ち上がりから相手ゴールへ迫る高川学園は7分、MF伊木樹海(3年)の右CKをファーサイドの山本が頭で折り返す。これをゴール前のMF松木汰駈斗(2年)が右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。
「嬉しい。流れの良い状況で先制点を早めに取れたので良かった」と松木。高川学園は攻守の切り替えが速く、球際の強度も高い。また、FW田坂大知(2年)や松木、MF宮城太郎(1年)が運動量を増加。そして、タイミング良くインターセプトしていた藤井とCB沖野眞之介(2年)が軸となり、スピーディーなパスワークも見せていた。
サイドから素早く攻める高川学園は、突破力に秀でた右SB大下隼鋭(3年)や左SB村田吟(3年)がクロス。また、最前線の山本を活用した攻撃で追加点を狙う。21分には、右クロスをファーのMF佐藤大斗(3年)が折り返し、山本が右足シュート。だが、この日好セーブを連発した聖光の186cmGK濱本陽斗(3年)が立ちはだかる。
その聖光は23分にファーストシュート。濱本を起点に速攻へ持ち込み、CB友弘青葉(3年)の縦パスに反応したFW林要汰(2年)が、強引な突破から右足シュートを打ち込んだ。だが、次の1点も高川学園が奪う。
前半32分、右サイドの田坂が鮮やかなドリブル突破。ゴールエリアへのラストパスは相手GKに反応された。だが、こぼれ球を松木が後方へ落とし、最後は山本が右足で決めて2-0とした。
0-2とされた聖光は、前半35分に“切り札”MF西田唯斗(3年)を投入。後半も立ち上がりは高川学園がチャンスを迎えたが、聖光はいずれも際のところでの強さが光るCB渡根直哉主将(3年)や友弘、1対1で好守を見せた右SB香川祐樹(3年)らが踏ん張る。そして、グラウンダーのパスワークを徹底。前線でボールを受ける西田やFW金丸大輝(3年)からサイドへ展開して崩しにチャレンジしていく。
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