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U-22日本代表が待ち望んだ“怪物”FWが復帰…筑波大1年FW内野航太郎が大学ルートで得た収穫と課題、福田師王から刺激も

ゲキサカ / 2023年11月22日 17時13分

 自身が大きな経験として挙げたひとつはU-22日本代表の活動だ。今年5月にはU-20ワールドカップがあったが、U-20日本代表メンバーには選ばれず。しかし9月、パリオリンピックを目指す大岩剛監督体制のU-22日本代表に追加招集で初参加。アジア競技大会ではチーム最年少ながらチーム最多の4ゴールを決め、存在感を示してみせた。

 帰国直後の10月、U-22日本代表はアジア大会メンバーとは異なる人選でアメリカ遠征へ。当初招集されていた選手が怪我で辞退を表明すると、追加招集で呼ばれたのは再び内野。長期に及んだアジア大会を終えた中でも、大岩監督は内野の招集を求めたという。小井土監督もその要求を快諾。「急だったけど、もちろんですと答えました。アジア大会も追加でしたし、本人が成長したいという意欲もある。残った筑波の選手もギラギラしていたので、全然心配なく送り出しました」(小井土監督)。内野は急きょ飛んだアメリカ遠征でも結果を残す。U-22メキシコ戦でしっかりと1ゴールを挙げた。

 内野はその遠征で負傷してしまったが、大岩監督はその後に内野を名指しで称えていた。「結果も出して、彼のパーソナリティも選手に認められていた。前線であれだけ仕事量が多いところで、選手同士の信頼感を得ることはものすごく重要。大学1年生だが、そういうものを持っていると評価をしている」と語る。負傷を考慮して11月の国内遠征は招集されなかったが、「コンディション次第ではチャンスを与えたいと思わせる選手の一人」と再招集をほのめかしていた。

 アジア大会、アメリカ遠征での2連続招集で得たものは大きかった。「アジア競技大会が自分の中ですごく大きな自信になった」(内野)。アメリカ遠征は大岩監督が発足当初から招集していたメンバーが中心だったが、そこでもしっかり持ち味を生かした。「最初からいい雰囲気で迎えてくれて馴染みやすかった。自分のアクションをしっかり見てくれて、自分のアイデンティティを理解して生かしてくれた」。現在、A代表に招集されているFW細谷真大(柏)の存在も大きかった。「力強いという印象でした。アメリカで身近にいた選手がA代表に行ったことで、自分としては遠い存在だったA代表がほんの少し身近に感じた。手が届かない場所ではないと、目線が変わった。そこはポジティブです」と新たな世界に目を輝かせていた。

 この一年で新たなステージを経験し、収穫と課題を見つけた。球際のところでは収穫を得たという。「DFが自分と近いときや、相手を背負いながらのところは、大学でも国際大会でも高いレベルを経験できた。いまは自信を持って、ちょっと余裕がある状況でプレーできる」と力を込める。一方で、課題も挙げる。「相手にブロックを敷かれたり、少なからず警戒されたとき、自分が試合から消えないところや毎試合で得点を取り続けるところは継続しないといけない」と冷静に語った。

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