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シーズンを通して引き分け、敗戦の後は必ず勝利。最終節でも強さを示した青森山田がプレミアEAST制覇!

ゲキサカ / 2023年12月3日 21時7分

 18分にはMF川原良介(3年)のスルーパスから米谷が左足を振り抜き、22分には右クロスから福島が決定的なヘッドを放つ。だが、福島の一撃は相手GK小林に反応され、こぼれ球を福島が左足で狙うもクロスバーをヒット。追加点を奪えなかったものの、10番MF芝田玲(3年)が相手のドリブル突破を個の力で止めたほか、小泉やMF菅澤凱(3年)が幅広くカバーリングする。38分、FC東京U-18は永野が鋭い反転で左サイドを突破。ラストパスをMF岡崎大智主将(3年)が左足ダイレクトで狙う。だが、青森山田GK鈴木将永(3年)が素晴らしい反応で阻止する。

 FC東京U-18も気持ちの込もった戦い。MF伊藤ロミオ(3年)のダイナミックな守備などで踏ん張っていた。だが、青森山田は41分、米谷との左ショートコーナーから芝田が右足クロス。これをニアの右SB小林拓斗(3年)が頭で逆サイドのネットへ流し込んだ。

 2-0。後半立ち上がりは再びFC東京U-18が攻勢に出たが、青森山田はGK鈴木の身体を張った守備などで追撃を許さない。だが、青森山田も次の1点が遠かった。11分に芝田の右足FKが左ポストをヒット。また、前線で存在感ある動きを見せていた米谷の至近距離からのヘッドをFC東京U-18GK小林に止められてしまう。その米谷やMF杉本英誉(3年)が鋭くゴールへ迫るなど、シュート数は相手の5本を大きく上回る13本。だが、勝負の行方を決定づけることができなかった。

 それでも、青森山田は後半に選手同士で会話することや連動して戦うことをより意識。そして、ボールを奪うこと、勝つことへの執着心の強さも見せ続けた。後半38分に相手MF佐藤の突破からMF吉田綺星(3年)に放たれた一撃もクロスバー。小泉が身体を投げ出し、小沼や山本がゴールをカバーすることでシュートコースを限定していた。

 優勝して青森に帰ることだけを目指してきた。この一週間、青森は積雪。サポートメンバーたちは雪かきして練習環境を整えてくれた。山本は「自分たちが練習するために本当に仲間が2時間くらい雪かきをして、自分たちだけ練習して他の仲間たちはできない。感謝の気持ちがありました。先週、仲間たちがテレビで見ている中で優勝を決められなかった。雪かきしてくれたり、応援してくれる仲間のために今週勝って決めようという話をしていたのでホッとしています」。交代出場したMF後藤礼智(3年)とFW津島巧(3年)を含めて最後まで献身的な戦い。正木監督も「GKのファインセーブもあり、相手のシュートがバーも。(だが、相手に)プレッシャーを掛け続けている結果だと思うので、理想の形で勝てたと思います」と語ったように、“堅守・青森山田らしく”無失点で優勝を決めた。

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