[MOM919]鹿屋体育大FW加藤大晟(3年)_フィジカル無双のレフティが躍動!“再コンバート”の元CBストライカーが好アシスト!
ゲキサカ / 2023年12月8日 7時40分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.7 インカレ1回戦 常葉大 0-1 鹿屋体育大 AGFフィールド]
その力強さは、まるで重戦車だ。飛んできたボールを豪快な胸トラップで収めると、そのままマーカーを引きずりながらでも前へ、前へと突き進む。その上に繊細な精度を誇る左足まで有しているのだから、対峙する相手にとってみれば厄介以外の何物でもない。
「ハイボールを収めることと、前への推進力のあるドリブルは自分の持ち味だと思っているので、今日は調子が良かったですね」。
フォワードへの“再コンバート”を経て、鹿屋体育大(九州2)の前線に送り込まれているフィジカル系レフティ。FW加藤大晟(3年=浜松開誠館高)の強烈な個性が、全国のピッチで確かな輝きを放った。
「基本的には繋ぎながらというスタイルなんですけど、トーナメントということもあって、『危ないときはシンプルにやろう』という感じでやっていました」(加藤)。初戦で常葉大(東海2)と対峙したチームは、まずはリスクを回避しつつ、長いフィードも交えながら前へとボールを供給していく。
結果的にこの戦い方は、16番を背負ったフォワードの持ち味を遺憾なく発揮させる。少しアバウトなパスでも屈強な身体を使ってボールを収め、シンプルに周囲へ繋いだかと思えば、強引に前を向いてドリブルで仕掛けるシーンも。その推進力には常葉大のディフェンス陣も明らかに手を焼いていた。
前半21分にはFW片山颯人(2年=米子北高)のパスを右サイドで受けると、そのままカットインしながらGKにキャッチを強いるシュートまで。直後にも今度は左で片山のパスを呼び込み、打ち切ったフィニッシュは枠の右へ。さらに25分にも、左からDF吉川敬進(2年=JFAアカデミー福島U-18)がクロスを上げると、こぼれに反応した枠内シュートはここもGKに阻まれたが、強引とも言えるようなプレーにゴールへの意欲を滲ませる。
ただ、「結構チームメイトから『空いてるよ』と言われていたんですけど、自分で打っちゃって、もったいないシーンが多かったですね」と口にするように、加藤はなかなかゴールを奪えない中でも、自己分析がきっちりできていた。
32分。左サイドで前を向いた加藤は、「片山から『見て』と言われていたので、あの状況で1回片山を見ようと思ったら、良いところに走ってくれていたんですよね」とピンポイントクロスを供給。飛び込んだ片山のヘディングは、鮮やかにゴールネットを揺らす。
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