[新人戦]浜名が宿敵・藤枝東に雪辱勝利。公立の伝統校が静岡連覇に王手
ゲキサカ / 2024年1月30日 20時14分
[1.27 静岡県高校新人大会準決勝 浜名高 2-1 藤枝東高 愛鷹多目的競技場]
浜名が宿敵撃破。27日、令和5年度静岡県高等学校新人体育大会サッカー競技準決勝が沼津市の愛鷹多目的競技場で開催され、浜名高が藤枝東高に2-1で勝利。2連覇をかけ、28日の決勝で静岡学園高と戦う。
浜名が選手権予選で3年連続敗れていた藤枝東に雪辱勝利だ。21年度準々決勝で0-3、22年度準決勝は延長戦の末に1-3、そして23年度準決勝は0-1で3連敗。「でも、近づいてはいると、自分たちで思っていた」(内藤康貴監督)という相手に借りを返した。
守備の時間が長くなった浜名だが、先行する形で試合を進められたことも大きかった。前半13分、相手のわずかな隙を突く形でFW津田廉大(2年)が抜け出し、最後はこぼれ球をMF鈴木士道(1年)が右足でゴールへ流し込む。エースFW川島琉之亮(2年)を怪我で欠く浜名がリードを奪った。
安易に失点してしまった藤枝東だが、切り替えて反撃する。14分にはMF泉孝太郎(1年)の右足ミドルがクロスバーをヒット。鷲巣延圭監督が「線は細いけれどフィジカルで負けることがそんなにない。やれていたのはこの大会の発見の一つ」と評したMF長島悠真(2年)が中盤でボールを刈り取る。
切り替えの速い守備からボールを保持して相手を押し込んだが、浜名も負けていない。奪い返したボールをMF野澤康佑主将(2年)が収め、相手守備のタイミングをズラして前進。技巧派レフティーが攻撃面で違いを生み出すなど呑まれずに試合を進めていた。
藤枝東は新エースのFW湯山大輔(2年)や泉がその攻撃力で相手ゴールへ迫る。だが、押し込みながらもなかなか決定打を放つことができず、鷲巣監督は「バイタルに入っていくアイディアがもっと必要だと思います」と指摘。それでも前半40分、左利きの10番MF柳川結飛(2年)の左CKを、この試合で復帰したCB村上樹主将(2年)が頭でゴール右へ流し込んだ。
1-1。藤枝東は相手に攻め返されても村上のカバーリングなどで封鎖。だが、再び浜名が次の1点を奪う。後半8分、中央でこぼれ球に反応したCB小島一輝(2年)がダイレクトでゴール方向へボールを蹴り込む。フワリと舞ったボールはGKの頭上を越えてそのままゴールイン。「(シュートというよりは)中に放り込もうと思って。良いところに当たったので、もしかしたらと思いました。めちゃくちゃ嬉しかったです」。昨年の優勝を知るCBはCB松本遼(2年)とともに前へ出る守備でも貢献していたが、攻撃面でも大仕事をしてのけた。
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