[新人戦]桐生一が宿敵・前橋育英を破って群馬連覇。一喜一憂せずに県3冠、全昇格などの目標達成を目指す
ゲキサカ / 2024年2月4日 17時21分
[2.4 群馬県新人大会決勝 前橋育英高 1-2 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]
桐生一がまず県1冠。令和5年度群馬県高等学校サッカー新人大会決勝が4日に前橋市のアースケア敷島サッカー・ラグビー場で開催され、桐生一高が前橋育英高に2-1で勝利。2連覇を達成した。
精神的支柱のMF武田翼(2年)とともに、大声のコーチングなどで桐生一を引っ張るGK上杉海晴主将(2年)は、「今日でちょっとだけ、(自信が)つきました」と微笑んだ。主将はインターハイ予選、選手権予選との県3冠を「狙います。今年の目標はまず(3つのカテゴリーで)リーグ全昇格して、桐一の過去最高の全国ベスト8を超えるっていう目標でみんなやっています」と語る。大目標へ挑戦の桐生一が、今後へ弾みをつけるタイトル奪取だ。
対戦した前橋育英は昨年、県新人戦準決勝で桐生一に敗れたものの、2年目となったプレミアリーグEASTで8位残留。夏冬の全国大会予選を制し、大舞台を経験している。この日は選手権で先発した6人の1、2年生のうち、MF石井陽(2年)とDF青木蓮人(2年)、FW佐藤耕太(2年)の3人が不在。それでも、立ち上がりからU-17日本高校選抜候補右SHオノノジュ慶吏(2年)が豪快な動きで前進するなど、ゴール前のシーンを作り出していた。
だが、中村裕幸監督が「このゲームに対するマインドは良かったんじゃないですか、タイトル取ってやろうとか、この試合に勝ってやろうとか、それは(新チームを主に指導してきた)小池(暢宏コーチ)も凄く言っていたので」と振り返ったように、桐生一は気持ちの込もった戦いで前橋育英を押し返す。
MF谷口諒治(2年)は「去年の選手権の(前橋)育英戦は引いてたんですけど、前から行って、しっかりと取って、自分たちのサッカーをするっていう目的だった」。前からプレッシャーを掛けて前橋育英の攻撃を停滞させると、12分には敵陣での奪い返しからMF安達悠磨(2年)の放った右足シュートが枠を捉える。これは前橋育英GK藤原優希(2年)の好セーブにあったものの、13分、MF小林昂立の左CKをニアでMF山田康太(2年)が合わせる。このこぼれ球をFW宮本碧生(2年)が左足でゴールへ蹴り込んだ。
先制された前橋育英はビルドアップのスピードが向上。前後半ともにテクニカルなドリブルと前へ向かう姿勢で攻撃を引っ張ったU-17日本高校選抜候補MF平林尊琉(1年)や、MF黒沢佑晟(2年)が個の力やコンビネーションでゴールへ迫ろうとする。
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