[新人戦]静岡のサックスブルーから群馬のブルードラゴンへ。桐生一の新キング候補、DF原田琉煌が超えたい2人の“ライバル”
ゲキサカ / 2024年2月5日 19時49分
[2.4 群馬県新人大会決勝 前橋育英高 1-2 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]
静岡のサックスブルーから、群馬のブルードラゴンへと身を投じたのは、さらなる自身の成長のため。このチームで成し遂げたいことはハッキリしている。高校最後の1年こそは全国への扉を必ずこじ開けてみせる。
「チームとしてはプレミアリーグ昇格も目指していますし、各大会で全国大会に出場するという目標は自分たちの中で変わっていないです。個人としてはもっともっと試合中に輝ける選手になりたいなと思っています」。
まずは群馬一冠を力強く引き寄せた桐生一高の新ディフェンスリーダー。DF原田琉煌(2年=ジュビロ磐田U-15出身)はこの冬に手にした自信を携えて、上州の地で飛躍への階段を一歩ずつ上り続けていく。
「前橋育英さんが強いことは自分たちもわかっていたんですけど、受け身にならずに、ラインを高くして戦えたのかなと思います」。少し誇らしげに原田が言葉を紡ぐ。永遠のライバル・前橋育英高と激突した、群馬県高等学校サッカー新人大会決勝。相手の強力アタッカー陣を前に、桐生一のディフェンス陣も真っ向勝負を挑む。
前半も中盤に差し掛かった頃。原田は最終ラインから連続で鋭いフィードを、前線へと正確に送り届ける。「自分はロングフィードがストロングポイントで、1本や2本良いボールを蹴れれば、チームが良い流れに乗れることはいつもの練習や練習試合でわかっていたので、自分の良い部分を出せたのかなと思います」。
前半はFW宮本碧生(2年)の先制点とFW山田康太(2年)のPKで桐生一が2点をリード。守備面でも前橋育英のシュートをわずか1本に抑えるなど、最高の形で40分間を戦い切る。
後半に入ると、相次いで選手を入れ替えたタイガー軍団の反撃にさらされながらも、センターバックでコンビを組んだDF六本木玲己(2年)とともに原田は冷静に対応。さらに「しっかり相手を見て判断できたんじゃないかなと思います」と振り返ったように、繋ぐところと蹴り出すところも見極めながら、攻撃の起点創出にも余念がない。
終了間際の80+4分に1失点こそ許したものの、そのまま2-1で逃げ切り、昨年に続いて前橋育英を撃破し、大会連覇を達成。「自分たちはそんなに強い代とは言われてきていなかったですけど、自分たちより格上の相手と試合ができて、そこで勝てたことは自信が付くんじゃないかなと思います」と笑った原田も、チームメイトと優勝の歓喜を分かち合った。
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