1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

アジア杯決勝は兄弟対決? スペイン流表現で連覇誓ったカタール指揮官「2位は敗者の1番手という言葉がある」

ゲキサカ / 2024年2月10日 8時2分

ヨルダンのフセイン・アムータ監督と握手するカタールのマルケス・ロペス監督(写真右)

 ホスト国として出場したW杯での惨敗を経て、前回アジアカップ王者のカタール代表が連覇に王手をかけている。ヨルダンとの決勝戦を翌日に控えた9日、記者会見に出席したFWハッサン・アルハイドス(アルサッド)は「まさか決勝に進めるとは誰も思っていなかった。まさかこんなパフォーマンスを届けられるとは誰も思っていなかった」と大会の歩みを振り返り、チームの団結力を誇った。

 前回アジアカップ王者のカタールは2022年末、自国で行われたW杯に開催国枠で初出場したが、グループリーグで3戦全敗。史上初めて開催国が開幕戦に敗れるという不名誉な記録を残したのを皮切りに、初めて1勝もできないどころか、初めて1つの勝ち点も取れずに無残な敗退を喫した国となった。

 大会後、カタール連盟はスペイン出身のフェリックス・サンチェス氏に代わり、ポルトガル出身で前イラン代表のカルロス・ケイロス氏を招聘し、チームの立て直しを試みたが、アジア杯を目前に控えた昨年12月に電撃退任。前々任者と同じスペイン出身で、カタールのアルワクラを率いていたマルケス・ロペス氏に後任を託す形となった。

 そうしたスクランブル体制で臨んだ今大会だったが、チームは試合を重ねるごとに成熟を重ねていった。大会前は4-4-2の布陣をベースに親善試合2試合を戦い、カンボジアに3-0、ヨルダンに1-2という結果に終わったが、開幕後は3-5-2の布陣で守備が安定。レバノン戦に3-0、タジキスタン戦に1-0と無失点が続き、ターンオーバーに伴って急造4バックで臨んだにも1-0で勝利するなど、盤石の首位突破を果たした。

 決勝トーナメントでは1回戦でパレスチナに2-1、準々決勝でウズベキスタンに1-1のPK勝ちと苦戦が続いたが、初めて格上との対戦となった準決勝イラン戦では4-4-2に再びシステムを変更。持ち味のポゼッションスタイルは最終ラインのビルドアップのみにとどめ、イランのアグレッシブなプレッシングを逆手に取るロングボール戦術で打ち合いに持ち込むことで、3-2の勝利を収めた。

 イラン戦の試合後、スペイン人指揮官は「攻撃ではスピーディーなプレーを心がけ、スピードのある4人を前線に起用した」と狙いを明かしつつ、「チーム全体が素晴らしい闘志を見せ、まるで決勝戦のようだった」と戦いぶりを称賛。就任から2か月間の成果を「その道のりは困難だったが、選手たちが我々のアイデア、我々のゲーム、我々の哲学を共有してくれた」と誇った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください